なのは長編小説(1)

□Burning air force(その1)
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第零話:それは、キャロの複雑な気持ち



「パトロール…、ですか?」
あたしは、フェイトさんから言われて、ついオウム返しをしてしまいました
「うん、セントラルステーションの周辺で、ロストロギアらしき反応が出たから、フォワードの新人達には、調査をして欲しいんだ」
駅…、それを聞くと、ついエリオ君との出会いを、思い出してしまいます 
エスカレーターで転んでしまって、エリオ君が助けてくれた、あの出会いを 
あたしが、そんな事を考えていると
「キャロ?どうしたの?」
エリオ君が、あたしの顔を覗き込んでいました 
「な・な・なんでも、ないよ」
「でも顔が赤いけど」
「大丈夫」
あたしは、何度もエリオ君に、大丈夫、大丈夫と繰り返しました
「あの…」
「どうしたの?スバル」
「その任務は、私達だけで、やらなければ、ならないのですか?」
スバルさんの質問に、フェイトさんは「ううん」と、首を横に振りました
「現場に、君達の先輩に当たる人が待機してるから、その人と協力して」
「それは…」
「誰かは、まだ内緒、だけど、そのうちの一人、エリオは会った事があるよ」
全員が、エリオ君に注目しました
「え?僕…、あぁ!」
エリオ君は、しばらく考え込み、何かを思い出したようです

でも、あたしには何故、エリオ君が嬉しそうなのか、分かりませんでした

その人に会うまでは


「それじゃ、私は隊舎に戻るけど、みんな、頑張ってね」
「「はい!」」

ヒュンヒュンヒュン
ババババババババ…

あたし達の返事を聞くと、フェイトさんはヘリコプターに乗り込み、飛んで行きました

「じゃあ、二手に別れましょうか、こんなに広い駅、のんびり探していたんじゃ、いつ終わるか分からないわ」
ティアナさんの提案により、あたし達は、スターズとライトニングで、別れる事にしました
「私達は、東口からホームに向かって探すから、エリオとキャロは西口からね、怪しい物があったら、すぐに知らせてね」
「「はい!」」

こうして、あたし達のロストロギア捜索は始まりました

改札口から、ホームへ 
セントラルと言うだけあって、様々な列車が停車していて、ホームの数も15番線まで、あるそうです 
駅構内に、サーチャーやセンサーを取り付け、駅員さんにも、怪しい荷物が届いてないか、聞いたりもしました 
『ライトニング、こちらスターズ、気を付けてね、今度のロストロギア、攻撃性が高いそうだから』
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