なのは長編小説(1)

□Burning air force(その2)
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「我は乞う…、拳振るうものに、更なる力を!エンシャント・リリック!豪拳の歌!」
どこからか、ミーニャの声が聞こえたかと思えば、ヤスヒロの様子が変わった 
いや、見た目には何ら変化はない 
しかし、数秒前までのヤスヒロとは明らかに雰囲気が違っていた 
まるで
「ロッ●ー?」
アリーナが、ヤスヒロを纏う、ハングリー精神の雰囲気に驚愕する
「エイドリ●ーン!」
女性のような名前を叫び、拳を構え、アリーナに襲いかかる 
速い
一瞬で、間合いを詰められた
「ちぃっ」
短く舌打ちして、紙一重で左の拳、風神による一撃を回避する

ベコォ!

その一撃は、背後のビルに穴を開けたかと思えば

ピシ…
ピシピシピシ…

亀裂が、上下左右に広がり

ズズズズズ
ガラガラガラガラガラ…

ビルは、ただの瓦礫の山と化した
「なるほど、あれが古代歌詞(エンシャント・リリック)目標の精神状態から神経を操作して、身体能力を高める、一部にしか術者が存在しない古代の魔法ね、と、説明セリフ、は、これまでにしないと」
アリーナは、三節棍を構え直し、次の攻撃に備える

すると瓦礫の中から
「雷神!カートリッジロード!」『yes!cartridge reload』
バシュン!プシーッ

バチン!ピリ!バチバチ
右の籠手、雷神・稲妻がカートリッジを装填、その拳が電撃を纏う
「こっちも、少し本気を出すよ、バーニングディターマイン!」
『protection』
「全開にした、私のプロテクション、貫け…」
アリーナが言い終わらない内に、ヤスヒロの拳が、アリーナに襲いかかる!

バシュゥン!ババババババババババババババババ

アリーナの紅色のバリアと、ヤスヒロの電撃が、ぶつかり合い、火花を散らす
「ふぅぅぅーっっっんっっ!」
「あぁぁぁぁぁ!風神!雷神!レイジング!サンダァァストォォォム!」
ヤスヒロの両手から繰り出される、風と雷の波状攻撃は、アリーナのバリアにヒビを入れ

そして


ズドガァーーーン!


爆発を起こした

煙が晴れる頃
『mission completion!』
バーニングディターマインが、ミッション完了を告げる 
アリーナは、ヤスヒロの拳を受け止め、微笑んでいた
「うん、ミッション完了、ヤスヒロの勝ちだよ」
微笑みながら、ヤスヒロに勝利を教える 
そのヤスヒロは、雰囲気も年相応の少年に戻っていた
「え…、本当…、ですか?」
「うん、だって…」
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