なのは長編小説(1)

□輝ける風と燃え盛る炎は(その三)
5ページ/19ページ

それを聞くと、アリーナは頷き、部屋を出て歩き始め
カイリも、それに続く



丁度その頃、デバイス整備室では
「おかえり、レイジングハート」
『I'm go home my master(只今帰りました。マスター)』
なのはが、レイジングハートとの再会を喜んでいた
「ありがとうね、ヴィータちゃん」
礼を言うと、ヴィータは頬を赤くして、鼻筋をポリポリと掻いている
「バルディッシュ、これでまた私と一緒だね」
『イエス、サー』
フェイトがバルディッシュを握り締め
『マイスター!リィン寂しかったです!』
「リィン、私も心配したで」
リィンフォースUが、はやての胸に飛込んできた

その部屋に、一人、入室する者
「どうやら、取り戻せたみたいね」
アリーナが、整備室に現れた
そして、入ってくるなり三人に頭を下げる
「な、なんやの?」
はやてが、一歩、後ずさる
「ごめんなさい、教授に言われていたとは言え、あなた達のデバイスを取り上げてしまった事、謝っても許されないと思っている、本当にごめんなさい!」
しばらくして、三人の代表に、なのはがアリーナに歩み寄る
「アリーナちゃんだよね、顔を上げて」
なのはから言われて、アリーナが顔を上げる
「私が憎くないの?あなた達のデバイスを奪い取ったのよ」
なのはは首を横に振って、アリーナの言葉を否定する
「確かに、アリサちゃんを危険な目に会わせた事や、フェイトちゃんを傷付けた事は許せないけど、あなた自身は悪くない、て、知ってるよ。だから」
言いながら、なのははアリーナの両手首を握って、自信の胸元に持っていく
「名前を呼んで、お友達になろ?」
「で、でも」
アリーナは戸惑った、アリーナ自身、三人から殴られることを覚悟して、こうして謝罪に訪れたから、逆に良くして貰い、アリーナの胸が熱くなり、涙が溢れだした
「う、うぅ…ごめ、ごめんなさい!ごめんなさい…」
泣き出すアリーナを、なのはは抱き締めた



第十話へ…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ