銀魂小説

□百合
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僕らはいつからこんなに仲がよかったのかなぁ?

何時ものように朝から俺は総吾を起こす。何時ものように俺と総吾は一緒に仕事をし、喧嘩をし、飯をくい、風呂に入る。俺の親友はもちろんかっちゃんだ。でも俺はかっちゃんと居るよりも長く総吾といる。いつからこんなに仲良くなったのか…と土方が屯所の縁側で考えていると

「土方さーん。」

庭の向こうから手を振りながら沖田が土方の元へ走ってきた。

「なんだ?」

沖田は1輪の百合を持っていた。

「これ…土方さんにあげまさぁ。土方さんのくそ殺風景な部屋にでも飾ってやって下せぇ。」

ぁ…分かった。俺と総吾がいつも一緒にいるのはいつも総吾が俺を喜ばせてくれて、俺もそれを期待してるからだ。かっちゃんの不器用なのとは違う、繊細な気づかい。俺はこれを心地よく感じてたんだ。

「総吾…ありがとな。」

土方が珍しく微笑むと沖田は心なしか頬に薄く紅をさした。
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