銀魂小説
□盲目な君
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事情後の余韻に酔いしれているトシ。未だ肌は桜色で眼もトロんととけている。
綺麗…綺麗…綺麗…綺麗…
綺麗としか言えないくらい綺麗なトシ。
もしトシが恋をできたならもっと綺麗になるのかな…?
…「銀時。」
トシに名前を呼ばれた。俺はよっぽどトシを見つめて考え込んでたみたいで、トシが怪訝そうに眉を潜めている。
「今日、お前変だぜ。何考えてやがる?また金なくなったのか?」
相変わらず口が悪い。けどトシらしい心使いにホッとした。
「いやぁね。神楽さ学校行ってないじゃん?俺でも一応学校行ってたのに神楽に行かせないのって…。」
この悩みはトシと付き合う前からあった。神楽は時折子供たちが遊んでるのをうらやましそうに見る。
学校に通っていない、これは大きな違いで、友達も作る機会がない。
土方の顔が青白くなっていく…なんで?
「…忘れてた……」
「はい?」
何を忘れてたの??
「俺、総吾に学校行かせてない。勉強は教えてたけど…学校行かせるの忘れてた……。」