銀魂小説

□拍手連載
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土方がまず一番最初に袖を通したプレゼントはなんと女性秘書のスーツだった。タイトな黒のジャケットその中には清楚なのりのきいた白シャツ、黒いスカートはひざうえ15センチと短くこれまたタイトでご丁寧にも網タイツまでついている。前年の誕生日プレゼントでもらった黒のピンヒールと黒の巻かれたロングウィッグと合わせれば美人秘書の出来上がりだ。(以前ヒールとウィッグを捨てようとしたら隊士に泣き付かれしぶしぶとっておいた)

「お〜トシ!!誕生日おめでとう!!今年は秘書か♪」


食堂でガハハと呑気に笑う近藤、その横でため息を連発する土方。そのため息をする仕草すら爆裂な色気をもたらす土方に隊士のほとんどは前屈みになる。
そしてみなこう思うのだ、副長最高!!と…

「おはようごぜぇやす近藤さん土方さん。…今年は秘書ですかぃ?一段とマニアックですぜ?」

朝から小憎たらしいことを言ってくる沖田に土方はもう何度めか分からないため息をついた。

「ところで近藤さん。そろそろ朝のミーティングですぜ?」

沖田の一言で近藤は腰を上げ会議室へ向かう、その3歩後ろを土方が着いてゆく。その姿はまるで明治の貴婦人を思わせるようなおくゆかしさ。
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