銀魂
□愛しいキミ
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俺は体内全身全霊の力と勇気を振り絞りお妙さんの唇を奪った。
『押して駄目ならもっと押せ』が俺の道理だ。
退くなんて事ァ死んでもしない。
好きなら押し倒すまでだ。
あ,お妙さんに殺されたらどうしよう?
とか思いましたが
まぁ頑張ります!
…あれ?作文?
そんな死の覚悟までして唇を奪った。
だが…お妙さんは俺を殺しにかかるどころかお妙さん自身の唇を押さえたまま呆然としていた。
どうしちゃったんだお妙さん…もしや今お妙さんの怒りパラメーターがぐんぐん上がってって……俺は間違いなく殺られる…
ここは素直に土下座しよう。
「お妙さん!!スイマセンでしたァァァ!!」
俺は地面が捩れる程強く深く頭を下げた。
それでもお妙さんはまだ呆然としている。
あれ…おかしいぞお妙さん
そして恐いぞお妙さん
っていうか唇凄く柔らかかったぞお妙さァァァん!!
「お,お妙さん…?」
俺はおそるおそる頭を上げ,お妙さんの顔の前で手をヒラヒラと降ってみた。
あれ…これ瞬きしてないよね?…これ
だ…大丈夫だよね?…俺
「お妙さん…お妙さーん?…」
お妙さんは相変わらず呆然としている。
俺は軽くお妙さんの肩を揺すってみた。
「おっ妙さァァァん?」
駄目だ…今のお妙さんには何をしても駄目な気がする。
そして後の俺には死しか残ってない気がする。
…ん……?…何をしても駄目……
って事は…今は何をしても良いって事ォォォ!?
そう考えた俺は,再びおそるおそるお妙さんに近寄った。