銀魂
□白い日の贈り物
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今日はバレンタインにチョコをあげた女の子達がワクワクする日
ホワイトデー
神楽もその中の一人だった。
「ねーねー
チョコのお返しはァ?」
教卓越しに銀八を見上げ,両手を差し伸べる神楽。
だが銀八はダルそうに神楽の両手に日直日誌を軽く叩きつけた。
「ん これやる」
「……日誌は食べられないアル」
「何お前 食い物が欲しい訳?
つか俺ァ神楽のチョコ受け取った覚えないんですけど!
お返しやる義理もねーよ」
「…私一生懸命作ったのに日誌だけなんてズルいヨ……
食い物出せコラァァァ!!」
神楽は銀八に殴りかかろうと胸ぐらに手を伸ばすが銀八は身軽にヒョイと避け
「んじゃ日直よろしく」
と言い残し教室を出ていってしまった。
最悪アルあの天パ…
神楽は内心怒りながらも銀八に言われた通り,素直に日直の仕事をこなしていった。
っていうか男子の日直誰アルか?
何で私だけこんなに働かなきゃいけないネ
ふと気付いた神楽は今日の所の日誌をパラリと開く。
そこに書いてある名は神楽と……沖田
「サ…ド…」
沖田とはバレンタインの時キスされた一件で微妙に避け続けてきていた。
神楽は一つ大きなため息をつくと覚悟を決めたように教室の隅で土方と肩を並べる沖田へ向かって歩み寄った。
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