銀魂
□Scar
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俺は
「いや…ぁ…銀ちゃ……」
毎晩毎晩コイツの小さく未熟な身体を傷つけ
「あぁぁあぁ!!」
何が楽しい?
Scar
「私お風呂入って来るネ」
「ああ…」
神楽は寂しそうに微笑みながら背を向けた。
俺は知ってる
行為後の風呂場でいつも泣いてるお前を─
もう嫌なんだ
全部……全部
「神楽」
「…何アルか?」
風呂場へ向かう神楽を呼び止めると,きょとんとした顔で振り返った。
「あのよ」
「…?」
「もうやめにしねーか」
俺の言葉に神楽は俯き肩を震わせる。
「…私の何処がいけなかったアルか…?
直すから…直すから……捨てないでヨ……」
「お前は俺の言うこと何でもかんでも聞きすぎなんだ
…自分の身体よく見てみろよ……ズタボロじゃねーか」
精神的にもズタボロなんだろ?
だから涙が出るんだろ?
「嫌…アル……
銀ちゃんといられるなら……銀ちゃんに必要とされるなら私……どうなったっていいネ!!」
そう叫ぶと神楽は泣きながら俺の腰に抱きついた。
大体おかしいだろ
お前をズタボロにした張本人の俺に
何でそこまで肩入れするんだよ─
「銀ちゃぁん……大好きアルゥ─…」
何で俺なんか好きになるんだよ──
俺は泣きじゃくる神楽を抱き締めてやることさえできない酷い男なんだよ
「何か言ってヨ……銀ちゃん……
…私のこと好きじゃなくてもいいネ…
でも今まで通り必要としてヨ…!!」
今まで通り…か……
俺は腰に抱きつく神楽を振り払い
「待っ…銀ちゃん!!」
万事屋から出た。
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