銀魂
□約束
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澄んだ青い瞳におろした長い桃色の髪
特徴のある喋り方に赤いチャイナ服
「神…楽……」
約束
『私 絶対また帰ってくるネ だから…その時は銀ちゃんのお嫁さんにしてヨ』
『ああ 約束する』
5年前 あんなちっぽけで保証のない口約束を交わし 神楽は地球から旅立った。
あれから今日まで全く連絡がなくて
「ただいま 銀ちゃん」
今 目の前にいる。
「お前…本当に…」
「神楽ヨ」
5年前の面影はほとんどなかった。
髪型も体型も顔立ちも
立派な1人の女になっている。
「会いたかったアル…」
そう言って涙ぐみ 抱きつかれると身体が熱くなった。
予想以上に綺麗になっているコイツに戸惑ってしまう。
「銀ちゃん…?」
「ごめん…神楽」
ダメだ
今の俺にはコイツを抱き締め返してやれる自身がない
俺は身体を引き離し神楽に背を向けた。
「銀ちゃ…どうして…」
床に座り込み涙を流す神楽。
「約束…忘れちゃったアルか?…」
「…何か約束したか?覚えてねーな」
覚えてる
忘れた日なんてなかったよ
「ひどいヨ銀ちゃん……うぅっ…」
だけど
どうしていいかわかんねーんだよ
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