銀魂

□すまいる
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「ただいまヨー」


夕日が沈みかけた午後


「あー神楽 早く風呂掃……」


泥にまみれ 擦り傷だらけの神楽が帰ってきた。


「おま 傷だらけじゃねーか どんだけハッスルして遊んでんだ最近のガキャー」


「ああ これさっきそこの階段で落ちた時の傷アル」


平然とした態度で言う神楽に俺は唖然としていた。


「風呂掃除して来るアルー!」


「待て待て ほら ソファー座れ」


神楽はきょとんとした顔でソファーに腰かける。


俺は棚から救急箱を取り出し 神楽の前にしゃがみ込んだ。


「何するアルカ?」


「消毒」


「えー 私大丈夫ヨ こんなかすり傷すぐふさがるネ」


「バッカ 傷口に石詰まってんだよ はい脚出してー」


「マジでか」



神楽は聞いた瞬間 勢いよく脚を出したため俺の顎に直撃。


「ぐおォっ!!」


「あ ごめんアル」


俺は少しムッとして神楽の脚を乱暴に掴んだ。


すると神楽は


「いっ─!!」


しかめっ面して潤眼になる。


「大丈夫ーなんて言っときながらやっぱし痛いんじゃねーか」


「う…それは銀ちゃんが乱暴に掴むからネ!!」



「はいはい」


ったくコイツは…


俺は脚に詰まっている石をピンセットで取り除き 適当に消毒液をかけた。


「はいオッケー 行っていいぞ」


「わぁ 何かスッキリした気がするネ!ありがとう銀ちゃん!!」


「おー」


神楽はさっきまでとは変わって 満面の笑みで礼を言っている。




うん

この笑顔が見たかったんだ




-END-
 

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