ポケモンLongNovel
□ある少年の憂鬱
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第0話 ある少年の憂鬱
「なっ!!それってどう言う事だよ!?」
「急な用事だったんだよ…一度は断ったんだけど僕が適任だと言われてね、どうしても断れなかったんだ」
「そっちが先に誘ってきたくせに!!!」
「だからこうやって何度も謝っているんだろ!?」
「〜っ!!分かった。もういい、誰だか知らないけどソイツと仲良くしとけば!?じゃあな!!!」
「なっ!おい、サ」
《PPPP…》
「…何だよ、結局オレだけが浮かれて楽しみにしてただけじゃないか…」
(普通なら最初に約束した相手の事を優先するだろ!?)
手に持っていたポケギアを乱暴に閉じた少年は、その場に大の字になって倒れ込んだ。
芝生を払うように夜風が髪をなびかせたかと思えば、頬にぽつりと水滴が落ちてきた。
話の内容を人に聞かれるのを気にしてわざわざ外に出たのが裏目にでたようだった。
「雨か…ちぇっ!」
まるで自分の気持ちがそのまま天候に現れたようで気に入らなかった。
大降りになる前に早く仲間の所へ戻ろうと寝転んだばかりの体を起こして立ち上がった時、ふいにズボンのポケットから何かが落ちた。
「あっ…」
所々黒くさびついたソレを、慌てて少年は拾い上げる。
「〜っばかやろぉ…」
悪態を吐きながらも、その声はどこか弱々しかった。
ーENDー
あとがき...
こっそりと超短文ゼロ話更新。
誰と誰の会話なのかは察して下さると嬉しいです(汗)
第2話とリンクしてます。
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