ポケモンLongNovel
□ある少年少女の期待
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第3話 ある少年少女の期待
「そろそろ町の入り口が見えてもいいはずなんだがなぁ…思ったよりも距離があるのか?」
ポケギアの画面をパカっと開けて地図を確認しながらタケシはうーんと首を傾げた。
(日が暮れる前には着いておきたかったんだがなぁ…)
橋での思わぬトラブルで大分時間をロスしてしまったせいか、なかなか町に辿り着けない。
日も傾きはじめ、もしかしたら今日は野宿かもしれない、と思ったタケシは晩飯何にしようかなぁと考え始めた。
(確かニンジンがあったよな?あとはジャガイモと…)
「ねぇタケシ、本当にいいの?せっかく何でも言うこと聞いてもらえたのに…」
「へ…!?あ、ああ!罰ゲームの事か!!さっきも言ったろ?オレは最初から二人に何かしてもらおうとは思ってないから別にいいんだよ」
晩御飯のメニューからいきなり罰ゲームの話題に切り替わったタケシは、一瞬慌てた様子で表情をコロコロと変えた後に当たり前だろ、と微笑んだ。
タケシにしてみれば、かけっこで一番になる事よりもビリになって罰ゲームを受ける事を回避さえできればそれで良かったのだから当然だった。
そんなタケシの一言に、サトシはよっしゃと内心ガッツポーズを決め、朝方よりも不満顔でふてくされていた表情から一転、明るみのある表情にガラッと変わった。
「さっすがタケシ!!ヒカリとは大違いだよな〜!!」
「一番はりきってたのはサトシでしょ!?人のこと言えないじゃない!」
「そっ…そんな事、ない、ぜ?」
「本当にぃ?」
歩きながら腰に手を当ててジロッと顔を覗き込んできたヒカリに、言葉をつまらせながらサトシは思わず視線を反らした。
だが、そんな事はお構いなしとばかりにヒカリはじろ〜っとしばらく疑念を抱くようにサトシを見つめた。
一方、タケシはというとー…
(オレも…オレもあんな風にジョーイさんやジュンサーさんに熱く見つめられたいっ…!!!!)
前を歩く二人を見ながら、またまた場違いな事を思っていた。
「…ピッ!!ピッカー!!」
「ピカチュウ、どうかしたのか?」
突然耳をピクピクと揺らしたピカチュウは、サトシに一度顔を向けてから勢いよく走りだした。
「な、なんだ!?おい、ピカチュウ!!!!」
「〜ポチャ!!!ポッチャポー!!!」
「ポッチャマ!?どうしたの!?」
ピカチュウの後に続くように、ポッチャマもヒカリを一度見て前へと走り出した。
「ピカチュウもポッチャマも急に一体どうしたんだ!?」
「とにかく追いかけましょう!?」
「っ!!!そうだな、もしかしたらピカチュウとポッチャマはもう見つけたのかもしれないぞ!?」
「見つけた?何を?」
「見つけたって…〜っまさか!!!!」
タケシの意味ありげな一言に?マークを浮かべるサトシを余所に、ヒカリはある期待を胸にポッチャマを追いかけるべくサトシ達より先に走り出した。
「〜っ一体何なんだよ!?」
「ふっ、行けばわかるさ〜♪」
どこかで聞いたセリフを叫びながら、タケシもヒカリに続いて走り出した。
一人訳が分からず、違う意味でおいてけぼりを喰らうサトシだったが、二人を追いかけた森の先にある物を目の前にして思わず歓喜して立ち止った。
「〜凄ぇ…!!!」
大きな円を描いた湖の中にある陸地を繋ぐように白く塗装された橋が架けられ、その周りにはバルビートとイルミーゼの群れの光が点々と輝きを放つ。
「やっと…着いたんだー…!!!!」
橋の手前で待つヒカリ達に手を振りながら、サトシは再び走り出した。
ここはヨツノハタウン、緑豊かな自然の町。
別名、しあわせを掴み取る町ー…。
NEXTSTORY 2 CHAPTER....
TO BE CONTINUED...
あとがき...
今回も色々駄文でスミマセン(沈)
でも、遂に到着しましたよ!!!←どーん!
これでようやく本題に入れる訳ですが…
この小説本当に読んでくれる方いらっしゃるんだろうか…←汗(不安大)
でも書きます。←書くんかい
脳内ではすでに誘拐犯(ボス)と戦ってますから!!(いつだってシミュレーション!!♪)
次回からは第二章です。ここまで読んで下さった皆様に再びお会い出来ると光栄です。
ではでは、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
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