□佐助と旦那の出会いがこんなだったら嫌だ。
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「あ――給料が高い仕事ないかな〜…ってん…?????」よろよろ歩いて佐助の眼中に映ったものは
『気合いがある人募集中。給料弾みます★―――――武田軍』

「おぉっ♪マジ!?早速行かねぇと♪」
佐助はルンルン気分で武田の屋敷に向かった。
―――――――――「皆よく来てくれた!拙者はお館様に仕えている真田幸村と申す!」
青年の話はどんどん進んでいく。そして「では質問を取りたいと思う!存分に申してみよ!」
すかさず佐助が手を挙げる
「は〜いは〜い!質問〜」
「ではそこの者!申してみよ!」
「給料が弾むって本当ですか〜」
「…ではそこの苦しそうな顔をしている者!」
「え…ちょっとシカト?」
そして幸村はチラチラ佐助を見ながら信玄に囁いた
(お館さぶあぁぁ!どうしましょう!)つかさず信玄は目で合図する
(慌てるで無い!作戦@だ!)
幸村はこくりと頷く
すると佐助の前にズカズカと来て――

「幸村の美しき剣よぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
いきなりガバッと抱きついてきた。その周りには薔薇が咲き乱れている。
「や…やめてくれよ!気持ち悪いな!」佐助は死に物狂いで幸村を追い払った。それを見て信玄はうーんと唸った
「作戦@は失敗か…」「うむ…手強い忍でござる…この作戦の効果は上杉の方で証明されたはず…!」
――もういい
「これも修行が足りないからじゃ!!行くぞ!幸村よぉ!!」

――もういいから

「一生着いていきますぞ!おぉぉぉ館さぶあぁぁぁ!!!!!」

「もういいから!はいはい金なんて安くていいから!
だからもうやめてくれよ!暑苦しい!」


佐助記念すべき武田デビュー★




佐助が可哀想。武田主従がアホ。
そう、彼はツッコムために生まれて来たんです。
 

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