のべるす
□恋しいハジカミ
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ある朝…………
「日番谷くんおはようっ」
目覚めとともに目に入ったのは朝の陽射しじゃなくて、雛森の顔だった。
太陽のように眩しい彼女の笑顔が近い。こんな風に起こされるなんて何時振りだろうか。
「…なんだよ」
「もうっ、昨日約束したでしょ?」
――今日一日、デートするって。
けだるく答えると、こう返された。
ああ、そうだ。
昨日俺は何の為に山積みの仕事を片付けて、なかなか閉じない瞼を無理矢理落として早々と寝たんだ。
すべては今日一日、お前と付き合う為で――――――――――