小説
□かんざし
1ページ/5ページ
お姫はんは、時々オレたちの部屋に遊びに来る。
なんでかはわからんけど危脳丸や満丸がおらんときにしか来ーへん。もしかしてオレがいつもひとりで部屋におるのは、なんや塞ぎ込んでるんやないかと気ィ遣こてくれとるんかな?
もともと一人でいるのが好きなだけなんやけど。
お姫はんは優しいな。
たいてい手土産を持って来てくれる。羊羹、回転焼き、甘納豆、水飴、みたらし団子。オレは女子供やないねんで。
…………。
団子、美味しいから好きやけど。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ