パラレル

□標的220 We are VARIA!!
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標的220 We are VARIA!! パロ
※シルヴィア4歳、シャル2歳
※シャルとシルヴィアの年齢が意図的に2歳差になっています
(本来は4歳差)

その1 標的220直前
「やーだ!俺も行く!!」
連れて行けと連呼するのは、スクアーロとベルフェゴールの息子、シルヴィアである。
「ダメに決まってんだろうが!お前もここで待機だ」
ナイフを習い始めたばかりのシルヴィアを本物の戦場に連れて行くことはできない。
しかし母親譲りのワガママを発揮しているシルヴィアにその言葉は通じなかった。
息子をどうにか納得させようと父親のスクアーロが懸命に努力する一方で、母親のベルフェゴールはシャルと目線を合わせて話をしていた。
「シャルはボスと一緒に居てね」
「うん。シャルはザンザスさまといっしょ」
2歳のシャルが笑顔で頷くと、黒髪に飾られたシルバーのティアラが輝いた。
小枝をモチーフにしたうねりのあるラインのティアラはベルフェゴールがシャルにあげたものである。
その様子を見ていたルッスーリアはある事を思いつき、シルヴィアと目線を合わせるため膝を床につけた。
「やだ、俺も行く!」
「じゃあ、シルヴィア、あなたにしかできない任務があるの。それをやってくれる?」
任務と言われ、シルヴィアは嬉しそうにやる!と頷く。
「お゛い!」
スクアーロが何か言いだけに言ったが、ルッスーリアは任せてというような視線を送った。
「シルヴィアにはシャルちゃんを守ってほしいの。敵にここを囲まれた時のためにもね。シルヴィアはお兄ちゃんだからできるわよね」
「シシッ・・・もちろんだし」
シルヴィアが答えると、ルッスーリアは頼んだわよと言ってシルヴィアの頭を撫でた。
シャルは古城での待機なので、シャルの面倒を見る仕事を与えればシルヴィアも古城に残る事になる。
これでスクアーロが言ったとおり、シルヴィアも待機となった。
「助かった。ありがとよ」
スクアーロが礼を呟くと、いいわよとルッスーリアは答えた。
「よし、じゃあ行くか」
スクアーロを先頭に去っていく皆に、シャルはいってらっしゃいと手を振った。

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