パラレル

□Mio Leale Geniale.
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(特に詳細を考えてない軽い)設定
※受けは幼児
天才児を集めた施設に居ます
(その中でも3人はトップクラス)
攻めはその世話係




照明を落とした真っ暗な部屋では、大きな毛布をかぶった2人が懐中電灯を手におしゃべりをしていた。
そのテーマは、恐い話。
「ある夜、女の子と犬を留守番に両親は出かけてしまいました。夜中、ピチョン・・・ピチョンという水の滴れる音を聞いて女の子が目を覚ましました」
楽しそうに話をしているのはシャルで恐怖に震えながら話を聞いているのは翠である。
「不安になった女の子が愛犬の名前を呼ぶと、伸ばした手に生温かい感触があったので愛犬が傍に居ると思い女の子は安心して眠りにつきました。翌朝、少女と帰ってきた両親が見たのはバスルームに吊された愛犬の無残な姿でした」
「いっ・・・・」
悲鳴をあげようとした翠の口をシャルが押さえる。
「話はまだ続くから悲鳴はその後でね」
シャルは楽しそうに言うと声音を恐い話に向きのものにする。
翠はガクガクと震えながら頷いた。
「その家に侵入して犬を殺したと思われる犯人のメモ書きが残されていたのです。そこにはこうありました。お嬢さん、犬でなくても手を舐める事はできるんだよ、と」
「ぎゃあああぁぁっ!!」
翠は力の限り叫んだ。
そして目を閉じ、精一杯声を出して叫んだ。
その時だった。
何者かが翠とシャルが被っていた毛布を取り上げた。
「こぉら!ベッドに居ないと思ったらここに居たかガキ共!!」
悠弥の突然の怒鳴り声に翠とシャルは同時に悲鳴をあげた。


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