パラレル

□標的220 We are VARIA!!
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その2
「で、みんなの配置はどうするの?スクアーロ作戦隊長」
ルッスーリアのことばにう゛む・・・とスクアーロは唸る。
「レヴィとルッスーリアは城で待機し何かあればサポート。オレは東の抜け道を守る。南はフランとベルだ。ザコは好きに連れて行け」
「ゲッ、オレがフランのお守り?」
ベルフェゴールは嫌そうに顔をしかめる。
「いやなのはミーも同じですー。あいつ嫌なタイプですのでー」
マーモンの後任であるフランもカエルの帽子の下から不満そうな声をあげる。
「前任のマーモンって人の代わりだとかで、こんなかぶりもの強制的にかぶせられるのも納得いかないしー」
それを聞いたベルフェゴールはスクアーロに振り返る。
「・・・スクアーロ作戦隊長、任務中、あのカエルに死ぬかもしんない・・・オレの手によって」
「ざけんなガキィ!!」
スクアーロはいつものように怒鳴り声を上げる。
「新米幹部はぺーぺー幹部が面倒みんに決まってんだろぉ!!」
誰がお前の面倒をみてやったんだ!と思いながらスクアーロは言った。
かつて8歳で幹部になったベルフェゴールの面倒を見ていたのは、幹部の中で最年少であったスクアーロである。
「オレもうぺーぺーじゃねーし・・・ってゆーか。オレ26だからガキじゃねーよ。それに、お前の子供産んでやったの誰だと思ってるんだよ」
スクアーロとベルフェゴールの間に生まれた息子は4歳で、ベルフェゴールに似てイタズラとワガママ放題で父親の手を煩わせている。
最近はそこにシャルが入り、スクアーロのみならず周囲の手が煩わされていた。
「誰がそのシルヴィアを育ててると思ってるんだ!?」
「ししっ。俺だって相手してるもん」
「それじゃ最近の話だろうが!!」
「ちょっと、落ち着いて、スクアーロ」
本来の作戦を忘れて夫婦喧嘩を始めそうな所をルッスーリアが割って入る。
「ベルちゃんもよ。今はシルヴィアのことより、作戦に集中しましょ?」
ルッスーリアの言葉に2人は渋々頷いた。

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