パラレル

□つまり君は、
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翌日、授業を終えたシャルが校舎を出ると、少し離れた花壇の所に銀髪の青年が座っているのが見えた。
それがシルヴィアだとわかると、シャルは笑顔を浮かべて走りだした。
「シルヴィア!」
シャルの声にシルヴィアは顔を上げ、笑顔を見せながら立ち上がった。
「今日はもう授業ないんだよね?」
シャルが尋ねると、シルヴィアはそうだよと言って頷いた。
「シャルもこのあと何もないから家まで送って?」
「何もないならどこか行こうよ」
「えー……デート?」
シャルは渋るように首を傾げる。
「うん。ダメかな?」
「ザンザス様の許可は?」
「取ってない。さっき思いついたから」
「えー……」
シャルはしばらく悩むような態度を見せてから、いいよと言った。
「ザンザス様に何されても知らないからね」
「ゔっ……近場にして早めに帰ろうか。シャルの門限もあるし」
シャルはため息をつきながらシルヴィアと手を繋ぎ指を絡めた。
「高校生になったら門限が少し延びないかな。そしたらもうちょっと一緒に居られるのに…」
不貞腐れたような言葉にシルヴィアは笑みを浮かべシャルの頭を撫でた。
「さて、どこ行きたい?」
「んー………駅前のショッピングモールでぶらぶらしたい」
「了解しました、お姫さま」
シルヴィアはバイクを停めてある駐輪場へシャルと共に歩き始めた。

Fin.
(やった〜ザンザス様に内緒でデートだ)
(やべぇ………バレたら確実に殺される)


つまり君は、
俺の恋人で誰よりも可愛いお姫さま
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