小話とか語りとか…

下に行くほど古いです
小話だったり、くだらない語りだったりします
◆Thanks Father's Day アンティーク

「隼人、電気消すぞ」
武はそう言って枕元の明かりのスイッチに手をかけた。
「あ、ちょと待て」
隼人はそう言うと、恥ずかしそうに武の唇に自らキスをした。
「い、いつも翠の父親として頑張ってくれて・・・・・その・・ありがとな」
隼人はそう言うと真っ赤にした顔を隠すように武に背を向けて毛布を被った。
「隼人・・・可愛いのな」
「うるせぇ!とっとと寝ろ」
「いや、このままじゃ寝れねぇよ」
武は毛布をベッドから投げ捨て、隼人を自分の方に向かせた。
「父の日なら、プレゼントに隼人を貰うからな」
「なっ!ちょっ、やめろ!!」
山本夫妻の寝室には服を剥かれた隼人の声が響くのだった。

Fin.

妻が父の日で旦那に感謝してもいいじゃない
母親と父親なんだから

2010/06/20(Sun) 22:23 

◆no title アンティーク

SCでSがCのフットケア中
Cがソファーに座り足を伸ばしている
Sはテーブルに座り、膝にはCの右足がある

シルウ゛ィアがふざけてシャルの足にキスをするとシャルから明るい笑い声が上がった。
「これが終わったらペディキュアもしてあげようか?」
シルウ゛ィアの申し出にシャルは驚いたような顔をした。
「本当?できるの?」
「できるよ。シャルの部下やメイドには負けたくない」
いつもシャルの足を彩るペディキュアをやっているのは、もちろんシャル自身や専門店でやったりもするのだが、部下やメイドに任せる事も多かった。
「じゃあお願いしようかな」
「了解。何色にする?」
シルウ゛ィアは自分の隣にあるケースを開き、色とりどりのマニキュアを手にした。
「シャルの目と同じ海みたいな青とか、これから暑くなるから空みたいな涼しげな水色にする?それとも・・・」
「赤よ」
シャルの一言に青系のマニキュアをあさっていたシルウ゛ィアの手が止まった。
「赤がいいの?」
「うん。あなたみたいな目の色の赤がいい」
シャルはシルウ゛ィアの赤い瞳を隠した銀の髪に触れた。
「それからこの髪より少し色の濃いシルバーのストーンを乗せるの。これならシルウ゛ィアがくれたあの銀のサンダルによく合うと思うの」
ダメ?と不安そうに聞いてくるシャルにシルウ゛ィアは笑って首を横に振った。
シャルの不安そうな表情が演技だとわかるからだ。
もしここでシルウ゛ィアがノーと言ってもシャルはやるつもりだ。
「いいと思うよ。ちょっと・・・俺みたいで」
シルウ゛ィアの少し戸惑ったような言葉にシャルは笑った。
シャルは足をシルウ゛ィアの膝から下ろすと、シルウ゛ィアの首に腕を回して抱きついた。
「シャルはできるなら全身をシルウ゛ィアの色に染めたいよ」
シルウ゛ィアは耳元で囁かれ、驚きの声を思わずもらした。
「それに、虐められるならキレイな足の方がいいでしょ?」
その囁きはシルウ゛ィアを苦笑させた。
2人は深いキスを交わすと、元の体勢に戻り、シルウ゛ィアはペディキュアを始めることにした。

Fin.

本当はもっとちゃんと書くはずだった
凛冬版も書くはずだった

2010/06/18(Fri) 08:37 

◆シルウ゛ィア誕 アンティーク

日が沈み、どうにも無視できない寒さに包まれた頃、シルヴィアは末の息子の部屋を訪ねた。
「ラウロ、準備できた?」
「父さま」
ラウロは父の声を聞くと嬉しそうに微笑んだ。
これからシルヴィアの誕生日会を兼ねた大晦日のパーティーをヴァリアーの人間だけでするのだ。
正式な誕生日がわからないシャルの誕生日会も含まれているので、敬愛するボスの誕生日を祝おうとヴァリアー全体が数週間前からいそいそと用意がされていた。
「もうすぐパーティーが始まるから広間に行こうね」
「はい」
シルヴィアがラウロを抱き上げるとラウロはシルヴィアにきゅっと抱きついた。
「・・・・ラウロ?」
どうしたの?とシルヴィアが尋ねようとした時、ラウロがシルヴィアの頬にキスをした。
「誕生日おめでとうございます、父さま。いつまでも長生きして母さまと仲良しでいてくださいね」
「ラウロ・・・・ありがとー」
シルヴィアは涙がじんわり込み上げてきそうだと感じながらラウロを力強く抱き締めた。
何よりも嬉しい言葉だと思いながらシルヴィアはラウロを連れて部屋を出た。

深夜、新年を迎え、パーティーが終わったので子供達を寝かせ、シルヴィアとシャルはぐったりと疲れた様子でベットに入った。
「疲れた・・・」
「うん・・・・疲れた」
ため息をつきながら2人はシーツに埋もれる。
シルヴィアがシャルを抱き寄せると、シャルはちょっと抵抗しつつもシルヴィアの胸におさまった。
「今年はどんな年になるかね、シャル?」
「さぁ?楽しみだね・・・それと、シルヴィア?」
シャルはばちんとシルヴィアの両頬を同時に軽く叩いた。
「シャルじゃないでしょ?」
「はいはい、女王様」
シルヴィアはシャルの額に唇を落とした。
するとシャルは満足したように笑いシルヴィアに甘えるようにすがった。
「おやすみ」
「おやすみなさい、シルヴィア」
2人は互いのぬくもりを感じながら眠りについた。

Fin.

2009/12/31(Thu) 23:13 

◆今更ながらベル誕 アンティーク

目を覚ましたベルフェゴールは自分が夫の腕に抱かれて寝ていた事を確認すると手を伸ばして枕元のケータイを手にした。
画面を見ればこの季節の夜明けには少し早く、起きるにも早すぎる時間だった。
昨夜はベルフェゴールの誕生パーティーが行われたにも関わらず、半ば子供達が騒いで終わっただけであった。
シャルが可愛いかったなと考えながらベルフェゴールは指にまだ馴染まない指輪を見た。
スクアーロからの誕生日プレゼントは指輪だったのである。
結婚式の時のように恭しくはめられた時は顔を真っ赤にして罵ってしまったが、今となっては笑みがこぼれるばかりである。
「こういう物は2人きりの時に渡せよな」
皆の前では恥以外何者でもない。
文句を呟きながらもベルフェゴールは寝ているスクアーロにありがとなと言って唇に触れるキスをした。
再び毛布を被るとベルフェゴールは起こされるまで寝てやろうと心に決めて眠りに落ちた。


Buon Compleanno,Belphegor!




今朝の5時にベルの誕生日を思い出して書いたというオチ

2009/12/23(Wed) 14:30 

◆寒い… アンティーク

「さみぃ・・・・」
「そうだね」
悠弥はそう言うと青い空を見上げた。
「昨日は木枯らし1号が吹いたし、初雪が降った所もあるし、11月だから冬の準備が始まってる感じがするね」
「そんなもんどーだっていい・・・さみぃよ」
毎年のように喚く翠に笑みを浮かべると悠弥はマフラーを取り出して自分と翠の首にまいた。
1人用のマフラーを2人で使っているので体が密着し、翠の心臓が大きく跳ねた。
「やっぱり短いか」
悠弥はそう言いながら翠を抱き締めた。
「バカッ、離せっ!!」
翠が抵抗すると悠弥は笑いながら翠を解放し、首にまいていたマフラーを翠の首にまいた。
「今年はヒバード達にマフラーと帽子を編んであげたら、僕と翠が2人でまけるくらい長いのを編もうかな」
「・・・編まなくていい」
翠はマフラーで赤い顔を隠すように埋めた。

Fin.

これを読んだ唯斗さんの感想が『あーそろそろ翠が寒い寒い喚く季節ですね』だったんで布団の中で笑わせていただきました
アンティークも寒がりなんです
ちなみに息子(悠希)が生まれたら悠弥は家族3人でまけるマフラーを作りたいとぼやいて翠に怒られますw

2009/11/03(Tue) 18:09 

◆のど飴 アンティーク

のど飴を買ったら浮かんだこんな光景


翠はピアノと同じくらい歌がうまい。
それは並中でも知られる事でもあり、翠が音楽の授業に参加したら他の生徒が歌えなくなるので授業にならないほどだ。
翠は喉を大事にするくせがあるのか翠がのど飴を買う姿を悠弥はしばしば目撃している。
しかし翠は苦いのは苦手なため、買うのを失敗すると物凄く不機嫌になる。
「苦っ・・・・・悠弥、これお前にやる」
翠は口に入れて間もないのど飴を悠弥に押しつける。
「情緒のない渡し方するね、翠」
その言葉に翠はムッとなってしまった。
「じゃあ、どう渡せって言うんだよ」
悠弥はクスリと笑うと翠に口付けた。
悠弥は舌を入れると翠の口内を探るように舐めると、のど飴を舌で翠の唾液ごと絡め取って翠から唇を離した。
翠はのど飴が口の中からなくなったのは嬉しいが、悠弥の行動に怒りを覚えて睨み付けた。
「テメエ、普通の渡し方で十分だろ!」
翠が喚いても気にしないように悠弥は平然とのど飴を舐めていた。

後日、別ののど飴を買った翠は最初の一個を悠弥に舐めさせた。
味が翠に耐えられるものかどうか判断してもらうためだ。
「うん、これなら大丈夫じゃない?甘いよ」
「そうか。なら良かった」
翠は笑顔で新しい包みを開けようとしたが、悠弥がその手を掴んで止めた。
そのまま翠に口付けて、翠の口にのど飴を移す。
そのついでとばかりに悠弥は翠の頬の内側を舐めた。
翠が体をびくりと反応させると、悠弥は唇を離した。
「お前・・・何で渡して来るんだよ!自分で舐めてろよ!!」
「別に僕はのど飴必要じゃないし」
悠弥がそう笑うと翠はむすっとした顔で悠弥を見ていた。

Fin.

買ったのど飴が甘かったんです
効くのかちょっと不安でした

2009/10/30(Fri) 07:44 

◆翠誕@ アンティーク

翠が目を覚ますと窓の向こうからカラスの声が聞こえていた。
眠いと言うように目をこすると、目の前の悠弥が笑った。
「おはよう、翠」
額に優しくキスされると、翠は誰かに肩を掴まれてベッドの上を反転させられた。
「おっはよー、翠ちゃん」
それは悠弥の双子の弟、久弥である。
久弥もチュッと音をたてて翠の額にキスをした。
「翠、こっち向いて」
悠弥の方に再び向けられたかと思うと、翠は悠弥にキスをされていた。
重なった唇は次第に深くなっていき、舌が翠の咥内に入ってくると翠の体がびくりと震えた。
それを待っていたと言うように久弥は翠のうなじに顔を埋め、体を抱き寄せながら背中や腰を撫でる。
悠弥が翠の咥内を舐め回し、久弥が翠の背中に跡を残した頃に解放された翠は既に瞳を濡らし、口からは甘い吐息がもれていた。
「お前ら・・・これが目当てで・・・・」
翠の言葉に悠弥と久弥は同じ笑みを浮かべた。
「誕生日おめでとう、翠」
「俺たちからの愛、ちゃんと受け取れよ」
翠は抗議する間もなく、悠弥と久弥に翻弄される事になった。

Fin.

2009/10/24(Sat) 17:43 

◆翠誕A アンティーク

仕事が一段落し、翠が午後のお茶でもしようかと考えた時、執務室の扉が叩かれた。
たまたま立っていた翠は扉をゆっくりと開けた。
「ママ!」
扉の前に立っていたのは悠弥と翠の幼い息子、悠希である。
「お誕生日おめでとう、ママ」
悠希が差し出したのボンゴレ本部の庭から摘んできたと思われる花である。
翠は驚いたように目を見開いたが、すぐに笑顔に変わった。
翠は悠希をギュッと力をこめて抱き締めた。
「ありがとな、悠希」
頬にキスされた悠希はくすぐったそうに笑うと、自分も母親に抱きついた。

Fin.

2009/10/24(Sat) 17:42 

◆↓と関連有り アンティーク

15日のスクベルの話をSC大人ver.で

「シ・ル・ヴィ・ア」
シャルの笑顔とともに投げ出されたシャルの足。
サイハイブーツを履いているため脱がせるのに手間を取ると覚悟してシルヴィアはシャルの前に跪いた。
ブーツの飾りとして巻き付いたベルトを外し、チャックを下ろすだけだが、ベルトが複雑に絡んでいるためシルヴィアは苦戦していた。
「ねぇ、シルヴィア。まだ?」
飽きたと言うようにシャルが足をぶらぶらと揺らす。
そうなるとシルヴィアの作業は妨害され、ますますやりにくくなった。
「ちょっ、シャル!」
そんなんじゃできないよと言いたくなったが、シルヴィアはシャルの足を軽く押さえて唇を重ねた。
するとシャルの足が大人しくなったのでシルヴィアは唇は離したが、シャルの手を握って笑った。
「じっとしててね、シャル」
シルヴィアの言葉にシャルは頬を染めながら大きく頷いた。
再びシルヴィアがサイハイブーツを脱がせにかかると、シャルはそばにあったクッションを抱えながら大人しく待った。

Fin.

次のCの命令は隣に座れ
それに従うと向かい合うように膝に乗られ、さっきの続きを要求されます

2009/10/24(Sat) 07:48 

◆no title アンティーク

「スクアーロ、ブーツ脱がして」
スクアーロがベルフェゴールの部屋に来て用を言う前に発せられた一言。
それは日常茶飯事の言葉なのでスクアーロは気にすることなくベッドに座るベルフェゴールに近寄り、ブーツのチャックを下ろそうと手を伸ばした。
「・・・おい」
「何?」
「このブーツはなんだ?」
首を傾げるとベルフェゴールにスクアーロは恐ろしいものでも見るようにブーツを見た。
ベルフェゴールが普段履いているニーハイブーツは膝上までのものだが、スクアーロの前にあるブーツはそれよりも長く、太ももの半分近くまであるものだった。
「知らないの、スクアーロ?今はやりのサイハイブーツだよ?」
「・・・・知らん」
本当は知るか!と怒鳴りたい所だが、そんな事をしたら目の前の愛しい王子様の機嫌を損ねることになるのでスクアーロはその言葉を飲み込んだ。
「で、どうやって脱がすんだ?」
「ニーハイと同じように内側にチャックあるからそれ下ろして」
ベルフェゴールの言った通りブーツの内側にチャックがあったので、スクアーロはそれを下ろした。
「このブーツ、シャルも似たようなの持ってるからシルヴィアに脱がせ方教えてあげなよ」
一人で脱ぐの大変だからさぁとベルフェゴールが呟くと、スクアーロは自分がいつも脱がせなきゃいけないのかと先の苦労を無意識に案じた。

Fin.

2009/10/15(Thu) 13:10 

次の10件→
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ