novel‐真選組side

□どこからか…(姉上とそーちゃん。若干土ミツ?)
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「ただいま、そーちゃん」




カラカラと戸を閉めながら、ミツバは彼女の弟の総悟に声をかけた。









部屋に寝転んでいた総悟だったが、大好きな姉の帰宅を告げる声を聞き、玄関に走った。









「姉上〜!おかえりなさいッス」



「フフッ、ただいま…そーちゃん」






ミツバはニコリと微笑んだ。






「そーちゃんお腹すいたでしょう?今からご飯作るわね」








総悟は返事をすると、ミツバは荷物を置きに自室へ向かった。










フワリ…











沖田の鼻孔にいつもミツバから香る匂いとは違うものが入り、総悟は違和感を覚えた。









(この匂いは姉上の香りとは違うな……)







―♪―♪―♪―



ミツバは弟のために夕食を作っていた。
台所にはよい匂いが漂っていた。





「姉上、何を作ってるのですか?」






「あら、そーちゃん。今日のご飯は唐辛子たっぷりの鍋焼きうどんよ」






「………(また辛いものか…)









あの……
先程、姉上とすれ違った時に、姉上からタバコの匂いがしたような気がしたんですが……姉上もしや喫煙を……?」








体の弱い姉を気遣い、姉から香ったタバコの匂いを心配する総悟。






ミツバはその言葉を聞くなり、うっすらと顔を赤く染めた。









「そうかしら?買い物に行った先で匂いが移ったのかしら…?」









「そうですかィ…それならいいんですが……」
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