その他

□REBORN!
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怒っているのか寝不足なのか判別のつかないような雲雀の眼が私を捉える。

離れない。

このまま時間なんて凍ればいいのにとまで思っていたら彼の口が開いた。


「僕以外の男と同じ空気を吸わないでくれる?」


場のほうが凍りついた。
慎重になれるはずのない私は答える。

「遠まわしに死ねって言ってるの?」

悔しいな、雲雀は至って冷静で。

「鬘の居ない世界に僕を生かす権利は無いよ」

「それじゃあ二人だけの世界を造るとか?」

彼の答えは決まっていたらしい。

「退屈すぎるよ」


草食動物が居ない事には,雲雀みたいな肉食獣も生きていけないのだろう。
どこもかしこも綻びだらけだ。

一本の糸に戻す方法は、多分もとからたった一つ。
息を吸う。きっとコレは一世一代の告白になるから。


「30秒」
「なに?」

「30秒。私が息を止めてられる時間ってその位しかないの」

「・・・鬘、さっきのは・・・」
遮ってやる。初めて主導権を勝ち取った気がする。

「毎日ちょっとずつでも長く止められるようにやってみる。だから、その間だけは私のことだけ考えてね。じゃなきゃ私口にガムテ貼って死ぬから」

雲雀はほんの少し驚いた顔をした。

「・・・・・・はやく追いついてね」

そしていつも通りの不機嫌そうな顔に戻ると、お茶を所望した。
自分でやったほうが絶対おいしいのに。
相変わらず雲雀は優しい。

彼を含んだ二酸化炭素(本当はヒトの呼気の七割は酸素、なんだっけ?)なら
窒息死も免れるかもしれない、なんて馬鹿なことを考えていた。


もうすぐ五限が始まる。週一回の保健だから出なくちゃ。

雲雀が傍に居ないだけで息が詰まりそうになる。
それを言うべきか迷って、結局やめた。
中学生2名が謎の窒息死、なんて新聞に出たらたまらないもの。



ムジュンカン
チッソクシ

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