□最悪なのか最高なのか
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もうすぐ体育祭という難題が待ちかまえています。
だって私運動なんてできないからね!
自慢じゃないけど足すっごい遅いからね!!
縄跳びなんて死んでもしたくないからね!
最後のはただのわがままだけどね!
まあとにかく、運動全般無理なのよ、私。
なのにさ、どーして学年種目が大縄なんだろうね?
しかもね、私幼なじみの孝介が同じクラスだからね、笑われるんだよ。
引っかかる度。
あー、恥ずかしい。
て言うか笑わなくてもいいじゃん。

「お前、まじで運動神経悪いな」

孝介はそう言って口を押さえて私に声をかける。
声が震えてるから笑ってるのがバレバレなんだってば。

「うるさい!」

私はそう言って孝介を睨み、さあ練習。
嫌だなぁ、もう。
そう一瞬気を抜いてしまったのがいけなかった。
急に縄に足が引っかかった。

「きゃあっ」

転けた。
膝から血がどわーですよ。
最悪としか言いようがない。
「大丈夫?」ていう声がかけられるけど、いや全然大丈夫じゃないよ。
膝に力はいらなくってたてないよ、これ。
保健室行きたいんだけど。

そう思ったときだった。
ふわりと体が浮いて、気がつくと近くに孝介の顔があった。
わ、近い!

「こいつ保健室連れて行きます」

そのまま俗に言うお姫様だっこで保健室まで連れて行かれて、そんな孝介が不覚にも格好いいと見えてしまった!






最悪なのか最高なのか
(今日の出来事はイマイチわからない)(でも、気分がいいってことはたぶん最高な日)





更沙様相互記念
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