01/07の日記

23:45
Non-individuality
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僕達には「個性」がない。


学歴、能力がひたすらに重視される社会。
他者との比較において、他が及ばない能力(学力など)が「個性」とされていた。

とある学校では、あえて生徒達に差を設けることで、生徒達の闘争本能を刺激し、お互いの学力向上を図った。
A組を学年の優秀生徒を集め、その次点にB組、C組と続く、最後にD組が置かれている。
D組は生徒達の間で、「奴隷組」とも呼ばれている。これは、学校が設けた生徒達の差に問題があった。

A組の順に権力が強く、下の組を自由に使役することが可能なのである。
そういった学生間のいじめが目立つ中、この学校は危ない橋を渡り続けている。
D組生徒は他の組の生徒に会う時や、クラス、寮から出る際には学校から支給された「仮面」を付ける事が義務づけられている。これは、彼等に「個性が無い」事を証明する象徴となっていた。

ただ、実際にこの状況を打破しようと躍起になる生徒も多く、教師の指導もあり、学力を向上させるという成果を多く上げていたのだ。
また、これには生徒の生活支援も大きく関わっており、結果を出せない者は支援を打ち切られるために、学業に専念するといったものも関係してる。


「落ちこぼれ」と蔑まれたD組生徒達は、時折圧力に耐え切れなくなった自殺者を出しながらも、お互いを助け合い、生活をしてきた。
補習をしながらもお互いの個性を見付け、それを伸ばそうと努力した。


卒業を控えたD組生徒達の、最後の一年。

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23:44
只春夜如夢
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いつからこの物語は描かれていたのだろうか。


1人の少年、織田三郎信長が認識していた世界、それは物語が描かれていく度に再現される世界だった。
何度も仲間からの裏切りを受け、死に、気が狂いそうになった時、彼は突然その世界から弾き出され、別の世界に落とされた。

そこに居たのは1人の男、名を織田尾張守信長。
同じくあの世界を認識していた彼は、誰かによって別の視点から描かれていたもう1人の自分だった――。

多くの人々が、物語に一生を左右されている中、三郎は何を見、何を感じたのか――。

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23:43
去りユく君に手向けの花を
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それは突然の出来事だった。


雛菊市の中学校に通うある仲良しグループは、いつもと同じ様に体育館の用具倉庫に集まって週末の予定を話し合っていた。

しかし、今日はいつもと様子が違った。
体育館や、外から響く悲鳴に、驚き用具倉庫から飛び出した時、学校は地獄と化していた。

生物に未知の力を与えるという寄生型ウイルス「ルナ」に感染し、「脱落者」であったために力に飲み込まれ暴走した人間が、学校に侵入し暴れていたのだ。

ルナの感染経路は傷口からであったために、またたく間に感染者は増え、そのほとんどは脱落者と化してしまう。
事態を重く見た警察は、「適合者」とまだ感染していない人間の救出と、脱落者の排除の為に特殊機動隊を出動させる。

主人公、村雨志藍もその事件の際に感染する。彼は適合者であったために、無事ではあったが、目の前で友人たちが感染し暴走、そして射殺される様を現実として突き付けられる。


彼等の日常はたった一つの出来事で儚く崩れ去り、そのまま別々の道を歩き始めた――。

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23:42
ワールドクルセイド
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舞台は西暦4582年、目覚ましい発展を遂げた世界。


2000年前からの瘴気の発生により、人間を含んだ動物達の暴走。
そして今も続く世界の覇権を巡る武力的圧力外交により、積極的な兵器開発が求められていた。

自国の発展のため、金が必要になった各国の政府は大手兵器開発企業の支援を開始、他国への積極的な「営業」を推奨した。


企業は政府の援助を受け、兵器開発に勤しみ、他国へ「実演営業」を行う。

企業間で行われる実演営業は、「戦争」の一部として上げられ、国家が承認している事もあり、「聖戦」とも呼ばれた。


本当の意味での企業戦士の誕生である。

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23:41
アクノショウシゲキジョウ
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さて、皆様に今宵語りますのは、『物語』よってその運命を定められた世界。

理不尽で、恐怖で、醜悪で、悲哀で、厳格な物語がアナタ様を素敵な夢の世界に誘います。


世界の破壊を望む魔王。
牙を剥く狼。
呪いを歌う魔女。
ただそこにいただけの者。
世界を見つめる猫。
物語に踊らされた者。


物語は時として残酷。
物語は時として狂気。


――アナタが『それ』を認識した時、世界は変わる。


悪が悪として生まれ、どのようにして死んでいくのか。
物語はどのようにして世界の敵を産み落とすのか。


アナタは、次のページにどのような結末が書かれていたとしても、その手を進める事が出来ますか?


では始めましょう。悪の悪による悪のための『劇場』を――。

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