-clap感謝文-
「子供扱いするなっ!」
「そういわれましても、だめなものはだめなのですよ。」
はあ…困ったものです。
誰ですか。こんなものを送り付けてくる戯けは。
おっと、戯けなんて汚い言葉を失礼しました。
坊っちゃん、自覚が無いというのも、ときに罪になりうるのですよ?
綺麗な花の蜜の香りに魅せられた害虫が、こうして執拗なアプローチを仕掛けてくるのです。
(媚薬、ですか…。)
こんなもの、必要ありませんね。
「あっ、捨てていいのか?」
「ご心配いりませんよ。」
そう言って見せた執事の表情は、なぜか楽しそうな笑顔。
まあ、必要になったらそのときは………、私が用意しますから。
媚薬を捨てたのは、独占欲。
やけた顔を秘したのは、悪魔の優しさ。
(まだ誰も、気付かない。)