俺を照らしてくれる光

□2話
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〜学校〜

俺が校門をくぐると、色々な陰口や罵声が聞こえた。
俺は辛くなって足早に校舎に入り、屋上に向かった。


亮「はぁ……………
何でこうなったんだろうな……………」

岳人「なーに黄昏てんだよ。」

亮「………向日か…」

岳人「ったく、だから俺が守ってやるっつったのに……」

亮「それじゃ、お前までやられちまうだろーが。
それが嫌だったんだよ……」

岳人「…お前、親に縁切られちゃったんだって?
今、学校中で話題になってるぜ。」

亮「っ………」

岳人「ま、お前にとっちゃ今の家の方がいいんじゃねぇの?
リョーマや雅治がいるし、ゆう兄やあや姉、心香達だっているからさ。」

亮「何で……」

岳人「何で知ってるかって?
俺、アイツらの従兄弟で、兄弟みたいに育てられたんだよ。
だからお前の事全部聞いたしな。
あ、それに今はお前とも従兄弟って訳だ…
岳人でいいぜ!」

亮「む…岳人………」

岳人「亮でいいか?」

亮「……ああ」

岳人「……安心しろよ。
心香達も言ってたと思うけど、俺らは家族だ…何が何でも守るから。」

亮「っ………
ありがとう…………」


人の優しさがこんなにも嬉しいなんて思わなかった…………


岳人「おう。
…………お前が泣いてたら教室戻れねぇだろ?」

亮「うっせ………っ、」

岳人「ま、いーけどな。
サボれるし(笑。」

亮「傍に居てくれるのか……?」

岳人「泣いてる従兄弟をそのままにしとく訳無ぇだろ?」

亮「サンキュ……」


こうして、2人で授業を全部サボリ、屋上にいた。


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