俺を照らしてくれる光
□5話
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〜体育館〜
俺と岳人が体育館に入ると、ザワザワしてたのが嘘みたいに静かになった。
「さぁ、こっちへおいで?」
亮「はい……」
俺は震える身体を叱咤して、先生の横へ立った。
「みんなに自己紹介できるかい?」
亮「はい。
今日からこの学校に通う事になった越前亮です。」
岳人「同じく向日岳人です。
よろしくお願いします。」
「越前くんは3年2組、向日くんは3年1組だ。
同じクラスの奴らもそうじゃない奴らも2人と仲良くするように!」
先生がそう言うと、みんなは口々に元気よく返事をした。
それは俺にとってすごく嬉しい事で、自然と微笑んでいた。
亮「ありがとう、みんな。」
微笑みながらそう答えると、みんなの顔が赤くなり、次の瞬間「可愛い!」だとか「ヤバい……///」という言葉が至る所で聞こえた。
っつか、男子の声も聞こえるのは何なんだ!?
俺、そんなに可愛くねぇだろ!?
岳人「お前は可愛いんだよ。
お前さ、あんな事があったせいで弱々しいっつーか、前の面影ってあんまり無いし………
俺から見ても可愛いもん。」
亮「でもまぁ、嫌われてる訳じゃないみたいだし、受け入れられてるみたいだからいいか……」
そんなこんなで集会は終わり、俺達はそれぞれの教室へと向かった。