Lieblich

□設立と部員、だよ!
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学校が始まって早数週間。
ようやく授業も始まって、今私が受けているのは現代国語です。
担当は我らが担任、朝倉先生です。

「ここは・・・天川、読めるか?」

黒板に書かれている文字は“西蔵”。
確かに難しいと言えば難しいですが、まだ知識として知っている段階です。

「“チベット”です。」

「正解。・・・これはある意味ムダ知識の一環だけどな〜。」

じゃあなぜ出したんでしょう?
そういう突っ込みを口に出せば先生に「面白いだろ?」といわれるのが分かっているので言いませんけどね。
と、

「お、チャイムだな。んじゃ終わりだ。」

そういって教材を全て教卓に叩きつけるように置き、続けます。

「んじゃSHRな。今日の連絡事項は特になし!あ、後天川だけ残ってくれ。じゃあ解散!!」

授業に続けてやたらと早いホームルームが終了しました。
礼がないのはいつものことで、このクラスは終了時間が一番早いと言うので有名です。
さて、

「先生、何か?」

先生じきじきの待機命令。それを無視するというのは流石に後が怖いので・・・。

「ああ、連絡だ。生徒会長の椿から。」

「椿先輩からですか?」

「『例の話があるから、生徒会室に来て下さい。』だそうだ。・・・何のことだ?」

「まぁ・・・色々です。」

「なんだなんだ?生徒会にでも勧誘されたのか?」

勧誘はあってますが生徒会ではないんですよね。
とりあえずは生徒会室へ言ってみないと分かりませんし・・・。

「その話はまた後日ということで。さようなら、朝倉先生。」

「ん。じゃーな。」













第3話
「設立と部員、だよ!」
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