Lieblich

□依頼と恋文、・・・だよ
1ページ/9ページ

あの次の日、結局私たち一年メンバーはとくにすることもなく宿題をしたり、ソファでゴロゴロしたり、読書をしたりとそれぞれの時間を過ごしてました。
んでもって1週間後。

「こんにちは。天川朔夜、参りました。」

「おーっす。遅かったな。」

「寄り道してたもので。さーちゃんは早いですね。」

「真っ直ぐ来たからな。」

私の身長では(不本意ながら!ひっじょうに不本意ですが!)入って正面にあるさーちゃんが背もたれで見えないので手だけあげてくれます。
・・・また寝てたんですね。

「あれ、月城さんは?」

「知らん。」

「いや、無感情すぎません?」

「んなこと言ってもなぁ・・・。結局あいつと浮雲先輩は情報なしだぜ?仲良くなるには時間もかかるだろーが。」

言ってることは至極当然ですね。
あってすぐに友人なんていうのは無理ですし、何よりあの2人は超能力持ち。何の能力かも聞いてません。

「で、先輩は?」

「また生徒会じゃないでしょうか?いそがしそうですし。」

「なんかあるのか?近々イベントとか。」

「ん〜。聞いてませんけど。」

鞄をロッカーに入れて、私も定位置(一脚だけ置かれている木椅子)に座ります。
おっとその前に。

「さーちゃん、目安箱は?」

「もう置いてるよ。職員室前と、部室前だろ?」

「珍しく仕事が早いことで。」

「うっせー。」

かなり眠そうなさーちゃんの仕事ぶりに感謝しつつ、定位置でファイルを開けます。
それは、依頼の数が挟まっているであろうファイル。
でも

「まだ真っ白ですもんね〜。」

「しばらくはしゃーねーよ。・・・今のうちにこのだらだらした生活送ろうぜ。」

「ですね。」













第5話
「依頼と恋文、・・・だよ」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ