Lieblich
□依頼と恋文、・・・だよ
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あの次の日、結局私たち一年メンバーはとくにすることもなく宿題をしたり、ソファでゴロゴロしたり、読書をしたりとそれぞれの時間を過ごしてました。
んでもって1週間後。
「こんにちは。天川朔夜、参りました。」
「おーっす。遅かったな。」
「寄り道してたもので。さーちゃんは早いですね。」
「真っ直ぐ来たからな。」
私の身長では(不本意ながら!ひっじょうに不本意ですが!)入って正面にあるさーちゃんが背もたれで見えないので手だけあげてくれます。
・・・また寝てたんですね。
「あれ、月城さんは?」
「知らん。」
「いや、無感情すぎません?」
「んなこと言ってもなぁ・・・。結局あいつと浮雲先輩は情報なしだぜ?仲良くなるには時間もかかるだろーが。」
言ってることは至極当然ですね。
あってすぐに友人なんていうのは無理ですし、何よりあの2人は超能力持ち。何の能力かも聞いてません。
「で、先輩は?」
「また生徒会じゃないでしょうか?いそがしそうですし。」
「なんかあるのか?近々イベントとか。」
「ん〜。聞いてませんけど。」
鞄をロッカーに入れて、私も定位置(一脚だけ置かれている木椅子)に座ります。
おっとその前に。
「さーちゃん、目安箱は?」
「もう置いてるよ。職員室前と、部室前だろ?」
「珍しく仕事が早いことで。」
「うっせー。」
かなり眠そうなさーちゃんの仕事ぶりに感謝しつつ、定位置でファイルを開けます。
それは、依頼の数が挟まっているであろうファイル。
でも
「まだ真っ白ですもんね〜。」
「しばらくはしゃーねーよ。・・・今のうちにこのだらだらした生活送ろうぜ。」
「ですね。」
第5話
「依頼と恋文、・・・だよ」