妖怪MIX小説!
□人と鼬と不死鳥と
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「お疲れ様で〜す…あれ?」
いつもどおり焔が顔を出したのは美術室。
だが、そこには誰一人おらず静かな空間が漂っていた。
「御崎もいないなんてまさか…」
「おーい。私はココにいるわよ?」
真横に今来たであろうジャージの先輩がいるのだが、そんなのに気がつくはずも無い。
と、いうかいつ着替えているんだろうか。
「明日は大雨ですね。合羽買ってこないと。」
「妖怪に襲われたとかの心配じゃないんかい!!」
「いったぁああ!?み、御崎!何してくれるんですか!」
「こっちの台詞よ!ガラにも無く全力で突っ込んじゃったじゃない。」
「だからと言って後頭部強打はだめだと思いますよ。死んでしまいます。」
「不死鳥が何言ってんの…っと、今日は休みか。んじゃ帰ろうかな。」
「休み?部活がですか?」
「それ以外何があるってんのよ?」
言われてみればそうなのだが、皆放課後はここに集まっていたので
「休みなんて土日だけだと思ってましたよ。」
「んなわけ無いでしょ。ってか幽霊部員と外へ書きに行くやつが半分以上いるんだからたまにはそうもなるわよ。」
「そういえばまだいつもの3人しか会ってないような・・・。」
「それはまた後日ね。では私は早急に帰ります。ばっはは〜い!」
どうやら本格的に行くところが消えたらしい。
だからと言ってまっすぐ帰るのはもったいないし・・・
「赤城回ってみますか。」
第6話
「人と鼬と不死鳥と」