妖怪MIX小説!
□現代機器と古典的移動
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「・・・で、ミサキ。ケー番いいですか?」
カガリがそう口に出した瞬間、ミサキは自前のノートパソコンをガシャンと落とした。
そして「ハッ!」と言いながら急いで拾い上げる。
「なんですか、擬音を口に出して。」
「まさか妖怪から堂々と“ケー番”なんていう単語が出ると思ってなかったのよ。・・・あーあー、自前のノーパソがこわれそうでんがな。」
「なんで関西弁かはともかく、教えてもらえます?」
「いいけど。・・・メモ帳は?」
「いや、携帯ありますし。」
ポケットから真っ黒な携帯を見せつけるともう一度ノートパソコンが地面に・・・
「2度もやらせるかぁああああ!!」
落ちなかった。
ミサキが間一髪死守してゼーゼー言いながら指を向けてくる。
「なんで!あんた(妖怪って意味ね)が!携帯持ってんの!?」
「買ったからですけど。」
「自首するなら今のうちよ?今なら着いていってあげる。」
「・・・お願いします。やっぱり駄目ですよね、窃盗は。・・・違いますっ!」
「それはそれとして、使えんの?」
「昨日一日説明書を熟読しましたから。」
「ふーん。じゃあ赤外線わかるわね。」
「確かこうして・・・はい。受信しますね。」
「ほい、送信っと。」
携帯の画面に「“経島御崎のようななにか”を登録しました。」と現れた。
後半が心臓に悪い。
「ありがとうございます!これで一人目〜♪」
「喜ぶのはいいから早くあんたも教えなさい。」
「あ、すいません。」
第7話
「現代機器と古典的移動」