短編小説
□はじめてのともだち〜ムクツナ〜
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ずっと独りぼっちで
だれも信じられなかった。
ある日、僕のもとに一人の少年がやってきたんだ。
「どうしたの?
一緒に遊ぼ?」
その言葉がうれしかった。
雨の日も
晴れの日だって
いつも一緒だったんだ。
あの日だって
君がボールを拾ってきたんですよね。
うれしくて、うれしくて
抱きしめたんですよね。
年月が経ち、君もどんどん大人になってゆく。
ある日、君は歩けなくなるほどの大怪我をおったんだ・・・。
「ツナ!大丈夫ですか!?」
「オレは・・・・」
「っ!僕が幻覚で---------」
ツナは骸を止めた。
「いいんだ・・・
もうオレは助からないんだ。
ありが、とう・・・・
オレの一番、大切な骸・・・」
ツナのまぶたは眠るように閉じていった。
ツナ・・・。
ありがとう、君に会えて本当に嬉しかったですよ。