記念リクエスト

□夜空に誓った事
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「俺のプリン食った奴ァ誰だぁぁぁぁぁ!!!」




「「「は…??」」」






†夜空に誓った事†






今は攘夷戦争の真っ直中。
一日の戦を終えた銀時達は廃寺へと戻り疲れた体を休ませていた。手当てをする者、死んでいった仲間を思う者もいた。高杉と桂と坂本は、桂の部屋に行き明日の作戦を考えていた。坂本は、まぁ付き添いみたいなモノだ。そんな中、勢いよく襖を開けたのが白夜叉、否、坂田銀時であった。




「俺のプリン食った奴ァ誰だぁぁぁぁぁ!!!」

「同じ事二回言ってんじゃねぇよ。」

「静かにしないか馬鹿者!!疲れている者がいるのだぞ!」

「うるせぇよヅラ!!!俺だって疲れてるっての!!お前には分からないだろう!!疲れた後に食べる糖分が最高に上手いと言う事を!!」

「糖分ごときで騒ぐな。大体てめぇ血糖値高ぇのに食い過ぎなんだよ。たまには控えろや。……それと、ご馳走さん」

「銀さんは、糖分切れたら死んじゃうの!!糖分補給しないと死ん―……え??」




辺りが静かになる。高杉を挟んで座っている坂本と桂は目を点にし出口付近にいる銀時は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。高杉は、表情一つ変えず作戦を考えるのに使う地図を見、明日に備えて考え始めた。




「…の……った………」

「…あ??何か言ったか??」

「銀さんのプリン食べちゃったのぉぉぉ!?」

「だから言ってんだろ、ご馳走さまってよ。それで良いじゃねぇか」

「良くねぇよ!!なんつー事をぉぉ!!」

「感謝しろよ。血糖値気にして食べてやったんだからよ」

「頼んでねぇし!!つうか、お前甘ぇモン嫌いっつってたじゃんか!!」

「黙れくそ天パァ!!!俺だってたまには食いてぇ時ぐらいあんだよ!!」




畳を叩き高杉が怒鳴る。それに負けじと銀時が反論する。なかなか会話に入れない桂と坂本は見ている事しかなかった。




「んなこと言うぐらいなら名前とか書いとけよ!!めんこい男だな!!」

「書いてたよ!!!……裏に!!!」

「見えるか!!!表に書けや!!何の思いつきで裏に書いたんだよ!?馬鹿か!!あ、言わなくても馬鹿だったな、悪い」

「何それ!!すげぇムカつくんですけど!!!」




あー、銀さんまぢキレたわ。と言い帯に挟んでいた刀に触り、殺るか??白夜叉。と言い高杉も近くあった刀を持ち二人同時に抜き出そうとした直後、桂の拳骨をくらいうっとくぐもった声を出した。




「何しやがんだヅラぁ!!」

「痛ぇじゃねぇか!!手加減っつーのを知らねぇのか、てめぇは!!」

「ヅラじゃない桂だ!!馬鹿な事で争うでない!!たかがプリンごときで―…」

「「喧しいわ!!!!」」

「あっはっはっは。怒りん坊猿じゃあ」




誰が猿だ!!と意気投合し坂本の頭をバシッと叩いた。すると、また高杉と銀時に衝撃が来た。




「いい加減にしろ、戯け者!!!俺達は、明日また命を預けて闘うのだぞ!?くだらない事で仲を乱すな!!」

「ホラみろ。てめぇが余計な事で騒ぐから俺までこいつに怒られたじゃねぇか」

「てめぇも悪いんだよ。チビ助」

「銀時、高杉。貴様等はあの時先生が言った事を忘れたのか??」

「……」








時は、銀時,高杉,桂が幼少の頃だ。吉田松陽という者に従って武術や色んな物を学んで来た。そんなある日、銀時と高杉が今までとは違う喧嘩をしたのだった。普通なら口喧嘩をする二人が殴り合いをしたのだ。







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