記念リクエスト

□イチゴの気持ち
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「悪い、遅れた。待ったか??」

「少ししか待ってないよ♪」




そうか、と返事を返し銀八の隣に座った。此所は、銀魂高校で立入禁止の屋上。銀八と高杉の秘密場所だ。今は昼休み、素早く食べて運動場で遊ぶ賑やかな声や、楽器の音が聞こえる。




「晋助、どうぞ」

「ん。いつもありがとな」




ちゅっと音をたて銀八の頬にキスをした。銀八は固まった表情で高杉を見つめた。




「追い出したのを可哀相に思ってな…俺だって側に居てほしいけど此所は学校だからそうはいかないだろ」

「そうだね。でも、銀さん心配な訳よ。晋ちゃんが誰かに襲われてないか」

「馬鹿…」




唇にやっていい??と聞かれ恥ずかしながらも、いちいち聞くなと高杉は言った。唇に軽いキスをし、昼ご飯を食べる事にした。元々、料理好きだった銀八は毎回、高杉の弁当と自分の弁当を作り持参してくるのだった。




「相変わらず綺麗に詰めてんだな」

「まあねww」




晋助が喜んでくれるから俺は、嬉しくてもっと喜ぶような弁当を作りたいんだ♪
勿論、甘いのがあまり好きじゃない君には、甘さ控えめの卵焼きを…ねvV




「銀八、この肉じゃが美味しい。やっぱり上手いな」

「ありがと、はい。あーん」




え…と頭に疑問符を浮かべ箸に肉じゃがを挟み自分に突き付ける銀八を見るが素直に食べた。銀八は嬉しそうに笑い再び食べ始めた。




…こうゆうのを「幸せ」っつーんだなぁ。
銀八、お前に会えて良かった、あまり言葉では言ってやってないけどよ、ホントに好きだ




銀八は既に弁当をたいらげ一服しようと煙草を取り出していた。高杉は、おかずもご飯も食べ後は、いつもあるデザートのイチゴだけ。銀八はイチゴが大好きで前は、銀八特製いちごミルクを飲んだ事があり美味しいかったのをよく高杉は覚えていた。しばらく、じ〜っと高杉がイチゴを見ているのに気付いた銀八は口に煙草を咥え火をつけるの止めた。




「どしたの、晋ちゃん??」

「銀八、どうして毎回イチゴ入れてんだ??」

「……」

「いや!!嫌いな訳じゃねぇよ!!ただ、気になっただけで。別に意味なんてないよな、何言ってんだろうな、俺」




銀八は、煙草を手に持ち目を細めて高杉を見つめた。そして、ボソっと何か呟いたがカキーンと言う金属音とともに歓声で消されて聞こえず高杉が再び聞き直した。すると、銀八が空を仰ぎ呟いた。





「イチゴの気持ち、かな」





「……イチゴの気持ち?」





聞き直すと銀八は、うんと頷いた。涼しい風が吹き、銀八と高杉の髪を靡かせる。高杉は、銀八の髪が太陽の光によってキラキラ光るのに見とれてしまっていた。フと振り向いた銀八は近付き高杉の耳元で小さな声で囁いた。






「       」

「―…///」





額にキスをし銀八は、イチゴ食べろよ、とだけ告げ立ち上がり煙草を吸う為にフェンスの所まで歩み寄って行った。高杉は、イチゴをパクっと食べ空になった弁当を丁寧にハンカチで包み込み猛ダッシュで銀八に駆け寄った。銀八を後ろから抱き付くと銀八は驚いた様子で見てきたがそのうち笑い残り少ない二人の時間を楽しんだのだった。











赤くて、甘い、イチゴの気持ち…。
晋助を好きな俺の気持ち、だよ…。












☆オマケ☆


「高杉先生、ちょっと良いかのぅ??」

「…なにか?(来たな、馬鹿校長)」

「三時間目の時、坂田先生が保健室に来なかったかのぅ??」

「…は??」

「来てなかったら良い。坂田先生、3A組の授業ほっていたようじゃから」

「……」




そういいハタ校長は校長室へと戻って言った。高杉はというと銀八が言った言葉を思い出していた。



「あいつ、な訳ないっつってたよな」

「どうしたの?高杉先生」

「…ぎ〜んぱ〜ちぃぃ、てめぇぇぇ、やっぱりサボったんじゃねぇかぁぁぁ!!!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」






そんなお前でも…愛してる。






*fin*
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名無し様お待たせしました!!
銀八×保健医高杉と言う設定でしたがどうでしょうか??
バカップルというリクエストだったんですがあまりバカップルに出来ませんでしたが目を瞑って下さい(汗)


リクエストありがとうございましたww


11.19 冬夜
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