記念リクエスト

□スクールライフ
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高2の夏、俺は女子からものすごく人気でモテる…勿論男からも人気でモテている彼…高杉晋助に告白したら恥かしながらも頷いてくれた時は嬉しくて舞い上がりそうになった。




それから時は経ち高校3年という大事な時期になったが俺たちは、相変わらずラブラブでっす!!







†スクールライフ†







「おはよ〜晋ちゃんww」

「……」




今日も一段と不機嫌。高杉は、右頬が赤く腫れ湿布が貼られている。何かあったのは一目瞭然だが銀時は、今聞くのはやめておこう、と思いその話題には触れなかった。




「おーはよ」

「……」

「無視すんな!!お仕置だコノヤロー!!」

「……ッ!!?」




銀時の横を通り過ぎていった高杉を後ろから抱き付いてやると、高杉はびっくりして小さな声を漏らした。周りのクラスメートは、また始まったという空気で見つめた。ある意味、珍しい事でもあった。二人が付き合っているのは知っていたが、人の前で抱き付かれる事は銀時が良くても高杉自身は好まない。
それが、今銀時が抱き付いているのだ。高杉は、しばし硬直している。




「おはよ〜、そして宿題見せてww」

「……放せ、天パ」

「返事くれるまで放しませんッ」

「ハイハイ、はよ……糞天パァァァァァ!!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」




素早く銀時に振り向きパンチを食らわせれば、銀時は吹っ飛んでいった。一日目、一回目の愛の鉄槌を銀時は食らった。高杉は、ケッと言い自分の席へ足を運ばせた。




痛い…。笑えねぇよ、この痛さはよぉ…。
手加減という言葉を知らないのだろうか。
でも、銀さん知ってるよwwそれが照れ隠しだと言うことを!!可愛いんだからぁッッ!!!




「旦那、笑ってると気持ち悪いでさぁ。それに、Mと思われやすぜ」

「いやいや、銀さんSだから。それに、晋ちゃんが可愛くてニヤけてただけだから」

「…あ゙ぁ?!なんか言ったか天パァ…。てめぇは、Hだろ」

「いやん、Hって晋ちゃん大胆〜ww確かに俺変態だけどさぁ〜…」

「なに誤解してんだ馬鹿。ヘタレのHだ。考えたら分かんだろ、 ヘ・タ・レ 」




そんなッ晋ちゃん酷い!!と叫べば最大に睨まれ銀時はシュルルルと縮んでいった。周りの生徒は、それを見て自覚した。銀時は、やはりヘタレなのだと。





マジ、泣きそ…。何だこの惨めさは。
でもな、晋助。俺、ヘタレはヘタレでもただのヘタレじゃないぜ??お前の一つ一つとる行動を見る為に立ち向かうヘタレなんだっ!!!
…あれ、俺カッコよくね??……あ、うん。違うよね…はい。だから、読者の皆さん…そんな痛い目で銀さんを見つめないで下さい。




「坂田、いつまでそこにいるつもりだ。早く席に座れ。ショート始めるぞ」

「あれ。いつの間に…?」




銀時は、担任である服部がいる事に気付き自分の席に座った。服部の話に耳を傾けながら、こっちを向こうとしない高杉を見つめていた。高杉は、頬杖をつきただ窓から景色をみていた。いつもと変わらない風景なのだが高杉にはいつもと少し違う風景に見えるらしい。特に雲を見るのが好きなため、ほぼ青空を見つめている。




「…以上だ。今日も頑張れよ」

「おめぇも、痔に負けんなよ」

「そうだな。最近酷くてな…って坂田ァァァ!!!」




笑い声に包まれた服部は恥かしくなり急いでクラスから出た。銀時は、ざまあみろと笑い高杉の席へ向かう。勿論、宿題を見せてもらうため。高杉は、ああ見えても頭は良い方だ。それに比べて銀時は、馬鹿なのだ。




「しーんちゃんww宿題見せて」

「……」

「あれ…無視??ねぇ??」

「……」

「ちょっと晋助くぅん?!流石に傷付くんですけど……」

「……」





はいッッ、結構なダメージを食らいました!!
野郎…後でアンアン泣かせてやっからな。
大体お前、ヘタレに抱かれてんじゃねぇか。





まぁ、こんな銀時にも策はいくつか持っている。高杉は、銀時に顔を向けようとはせず、未だ窓の方を向いている。




「ふーん。なら、もういいよ。別に晋ちゃんにこだわらなくても、多串くんに借りるから」

「……」




ピクリと肩を揺らすのを銀時は見逃さなかった。ニヤリと笑いそのまま去ろうとする銀時が窓に映る。高杉に背中を向け多串、否、土方に宿題を見せてもらおうと歩きだそうとすれば、服をグイッと引っ張られた。




「…どうしたの、晋ちゃん」

「見、せてやっから……ぃ…くな」




ホラ、来たww
晋助って無視るくせに、いざ俺が何処か行こうとすれば可愛い仕草で止めるんだよねvV
名付けて、「ツンデレその1」!!!





「ありがと、晋助」

「…ふん」





辺りを見回しこちらに向いていない事を確認した銀時は、耳まで赤くさせる高杉の頭に軽くキスを落とす。バッと顔をあげた高杉は顔を林檎のように赤くさせていた。口をパクパクさせた後、キッと睨んでやると同時に1限目が始まるチャイムがなった。銀時は、手を振り自分の席へ戻っていった。高杉は、その後ろ姿を悔しそうに見つめた。




「…ちっ」




あの野郎…ッ!!
見られてたらどうしてくれんだよッ!!
学校で変な事すんなよ。恥かしいじゃねぇか




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