記念リクエスト

□大好きな貴方の…
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「ふあぁあぁ…」




午前九時。
万事屋オーナー、坂田銀時は特等席に座り大きな欠伸をしていた。
今日もまた平凡な日々が始まる、と銀時は呑気に思っていた。そう、この時までは…だ。




「ぎ、ぎ…銀時ぃぃぃいぃぃ!!!」




銀時は、ガタガタとイスから滑り落ちる。
何が起きたのか分からないが、何やら嫌な予感がした。そして一つ分かった事は…、








今日はいつも通りの日々を送れない、だ。













†大好きな貴方の…†












「……」

「………」

「………え?なに?萌え狙ってんの?」

「……なわけあるか!どうにかしろ!」




ピクピクと動く黒耳とお尻から垂れ下がる黒い尻尾。高杉は、猫の耳と尻尾をつけてやって来たのだった。どうやら、本物みたいだ。




「どうにかしろって言われてもよぉ…どうしたんだよ、ソレ」

「辰馬の糞野郎が―…」













『アッハッハッハッハー!飲め飲めぃ!にしても、久し振りじゃのう晋。元気にしちょったか』

『あぁ…相変わらず元気だな辰馬』




今日の朝六時頃高杉は、攘夷戦争で共に戦った中である坂本が何処で居場所を把握したのか朝っぱらから酒を持ってやって来たのだった。
高杉は、酒につられたのか坂本をしぶしぶ船の中へと導いた。坂本は、金持ちのため周りと違って良い酒を飲んでいるのだ。




『晋、こっちも旨いがまずはこっちからお勧めするぜよぉ!!』

『おめぇが言うんだから旨いんだろうな』




注いでもらった酒を貰い高杉はクイッと飲んだ。酒は案外美味しく問題はなかった。
普通の酒なら、そのはずだったのだが…、




なんか、身体が妙にざわつく…。
頭はフワフワするけど小さな物音がよく聞こえる…。こんなに耳良かったっけか?
…酔っちまったのか??




そんな事を思っていると、坂本に抱き締められた。急すぎてつい身体を揺らしてしまった。坂本も頬が赤いため、酔っているのだと分かったが、何か様子がおかしい。




『な…んだよ、辰馬。放れろって』

『晋可愛いぜよぉvV似おうとるきにぃ!』

『なに言って…えッ』




陸奥がスーッと襖を開けてやって来ると、無言で手持ち鏡を高杉に見せた。
すると、驚いた事に黒い耳と尻尾がはえていたのだった。自分で引っ張るなりしてみるが、偽物じゃないと物語るかのように地味な痛みがする。
高杉は、だんだんと殺気のオーラーを漂わせ抱き付く坂本をギロっと睨んだ。




『た、辰馬!てめぇ…あの酒なんだ?』

『いやぁ、船でのぉウロチョロしちょったら"へんしーんDX"っつー面白い酒見つけてのぉ、晋に飲ませたらどうなるかって思うて…アハ、アッハッハッハッハ』

『……俺を実験台にしやがって』

『晋、怒っちゃやーよ。明日には直るか…ら、って刀出す事ないじゃろ』

『死ね』

『ちょっ、陸奥助け…』

『わしは、しらん』

『えぇー、あ、待っ…ぎゃあぁぁあぁぁ!』











以上で回想は終わりのようだ。銀時は、話を聞きながら高杉を居間に連れて行きソファに座らせ自分も隣りに座ったのだった。
若干、坂本に同情し苦笑い。
ブツブツ文句を言いながら淹れたお茶啜る。
その横顔を見ていると悪意を抱いた銀時は、猫耳に向かってフゥッと息を吹き付けた。




「ふ、ゃッ…」

「……へぇ、微かに感じるんだ」

「違う…ッてめぇが、いきなり変な事しやがるからびっくりしたんだよ!」

「ふーん…ならよぉ、触らせてよ。耳と尻尾」

「え…ま、待て。…ぎ…、んッ」




言うが早く銀時は、ギュッと尻尾を掴んだ。
ビクッと大袈裟な程、高杉は身体を揺らして銀時の服を握る。
感じているのがバレたくない高杉は俯いている。銀時は見てニヤニヤ笑いその様子を楽しみピクピクと震える耳をペロリと舐める。
高杉は、あっあっと小さく喘ぎを出し服を握る力を強めたのだった。




「…マジ可愛い」

「く、ぅ…銀…時の、馬鹿…ぁあ」

「可愛いお前が悪い。つうか、銀さんもう我慢出来ねぇわ。と言う訳で頂きます」

「……ッん」




銀時は、高杉にキスをしながらゆっくり押し倒していく。押し倒されてもキスから逃れれずオマケに手で耳を弄ばれる。




「…ん、はぁ」

「耳と尻尾が敏感だから、もうココ…」

「あッ…やぁ!」

「濡れてる…」




着流しの割れ目から手をいれ高杉の陰茎を握る。いやいやと暴れる高杉を黙らすかのように陰茎に刺激を与える。




「やめッ、ヤりたく、ねぇよ…こん、な姿…でッ」

「その姿だからこそ俺はヤりたいんだよ」

「ひゃッ…ぁ、変…態ッ…ッふぁあ」

「上等だよコノヤロー」




高杉の帯を振り解き、着流しを脱がしたのだった。




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