記念リクエスト

□眩しくてやまない
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夕日が沈む頃。
銀時は、通学路をトボトボ歩いていた。
いつもなら、高杉とはしゃいで帰って、別れてルンルン気分で自分の家に帰る筈なのだが、今日は違った。







…アレは、本当に些細なことだった。








どうでも良かった事で口論になって…、
アイツを傷付けてしまった。








ホント…俺って―……










「馬鹿だよな……」














†眩しくてやまない†












はいはーい、皆さんこんばんはvV
銀高サイト、攻め担当の坂田銀時でっす!
え、そんなオチいらないって?
ハハ…ごもっともです。





はぁっと深い溜め息を付き銀時は肩を落とし歩き始めた。頭は、傷付いた顔をした高杉でいっぱいであった。今から数分前―…












『銀時、帰ろうぜ』

『おう!』




銀時に話かけたのは、恋人の高杉晋助だ。
去年、高二の秋に銀時は幼馴染みの高杉に告白し高杉をゲットしたのだった。
それ以来、喧嘩しても必ず仲直りし仲を深めて行った。のだが、今から起こる事を幸せそうに手を繋いで歩く二人は知らない。




『ん?晋助ではないか』

『…お!万斉、久し振りだな!』

『中学以来でござるな。元気にしているでござるか??』

『あぁ、この通りな。お前も元気そうじゃねぇか』




繋いでいた手を解き、高杉は中学同じクラスだった河上万斉に近寄った。高杉とは同じクラスだったが、銀時は違った為ある感情を抱いていた。




『また、いつか会おうな』

『そうでござるな』

『じゃあな』

『あぁ…』




今まで二人で騒いでいて、少しの間放置された銀時は少し不機嫌な表情をしていた。
高杉は、そんな銀時を見て首を傾げた。




『どうし…』

『アイツの事…好きなんだ』

『…え?』

『良いってそんな動揺する事ないだろ。気にしてねぇし』

『……何だよ。その態度』




ムッと眉間に皺を寄せて高杉は呟く。
ただ中学の友達と話しただけではないか、と思っていた一方、銀時の方は嬉しそうに話す高杉の顔を見て嫉妬してしまったのだった。




『何が言いたいんだよ!言いたい事があるんならハッキリ言え!』

『……』




高杉がそう言ったあと、男女のカップルが角から曲がってやって来た。
そのカップルが二人を通り過ぎるまで銀時は女性の方を見ていた。




『そんな事言う銀時なんか嫌いだ』

『なら無理に付き合う事なくね?』

『んだと、てめぇ!!』

『あー、うるせぇな。男は胸が好きなんだよ。やっぱ女が良いわ。さっきの人、胸ボンだったし可愛かったなぁ』

『―……ッ』




怒った表情をしていた高杉は、一瞬にして悲痛な表情になった。
銀時は、嫌味たらしく言っただけなのだがハッと気付いた。付き合った時の約束を…。
つい口を滑らせてしまい、口を手で塞いだ。




『し、晋助……ごめ、』

『……ッ』




高杉は銀時を通り過ぎ走っていった。
銀時が何度か呼ぶ声すら聞かず…。
銀時は、その場から動けず小さくなる恋人の後ろ姿を見つめていたのだった。














そして、今に至る。
銀時は、また大きな溜め息を付いた。約束を破ってしまった事を、深く後悔していた。




喧嘩したからといってあんな事口にしてはいけかった…。約束したっつーのに。




「まじ、やっちまったよ」





頭を抱え、やっとついたアパートの鉄の階段をカンカンと上がっていき、自分の号室の前に立った。ポケットから鍵を取り出し鍵穴に入れ、ガチャリと開けた。
その鍵には、ストラップがぶら下がっていた。それはペアであり高杉が銀時にあげたモノであった。
二つを引っ付ければ、ジャスタウェイがもっているものが繋がりハートになるのだ。




「……ハァ」




ドスッとベッドに倒れ込み、ストラップを見る。ギュッと握りしめ、銀時は瞼を瞑り何度目か分からない溜め息をついたのだった。





絶対、嫌われた……。





銀時がそう思っている一方、高杉も同じ事を考えていた。銀時同様、ベッドの上におりUFOキャッチーで銀時に取ってもらったエリザベスを抱き座っていた。





やっぱり、女がいいんだ…。
普通ならそのはずなんだよな…。
同姓で付き合う自体おかしいんだ。




高杉は、エリザベス人形に顔を埋めた。
すると、ある話が耳に入った。高杉は、テレビをいつの間にかつけていたのだった。
その話を聞いた高杉は、しばしテレビに釘付けになった。




『コレ』を受けたら…銀時。





― お前は喜んでくれるか…? ―





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