短編

□排除するモノされるモノ
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んな事分かってるくせにとことん嫌な奴だ…。

「とぼけんじゃねぇよ。
てめェ今日、晋助とカラオケ行くらしいじゃねぇか」

「晋助と…??そんな約束してないでござるよ」

「隠さなくてもいいぜ」

「隠すも何も今日拙者は、お通殿のプロデューサーとしての仕事でござる」

「……へ??」


つい間抜けな声が出てしまった…。
どうやら本当みたいだ…
こいつの目を見たら分かる…。


…え、じゃあ晋助は何で俺に嘘ついたんだ…??


「晋助見てない??」

「今日は見てないでござるよ。屋上に行ってみたらどうだ?」

「そうする。疑って悪かった…」


一応謝って俺は晋助を探しに行った…。
屋上にいるかなと思いながら行ってみると晋助の姿はなかった。


「あー、もう!!!!
何処行ったんだよ!!!!
午後の授業始まったじゃんかよッ!」


保健室にもいなかったし教室にもいなかったし…
あとあいつが行くとしたら、何処があるだろう。
体育館らへんを過ぎる途中、声が聞こえた。


「…??」


今は、俺以外の生徒は午後の授業を受けている筈なんだけどなぁ…。


声が聞き取れなくて近付いてみたけど、それは良い情報ではなかった…。

「たっかすーぎくーん、
眠ったら俺達詰まんないじゃんかよー」

「オラッ、起きろよ。」


―たか、すぎ??
今、確かに…`高杉'って。
その声は体育館裏から聞こえた…。
俺はバレないように覗いてみた…。


「――!!!」


そこには、他校の生徒だと思う奴等3人が晋助を取り囲んでいた。

晋助は、喧嘩には強い筈なのに何で痛めつけられているのか俺には分からなかった。


「別に、寝てねぇ…よ。」

「そうか…よッ!!!」

「グッ…ーッ!!!」


あいつ等の一人が晋助を殴ったのを見て、頭に血が登ったのが分かる…。


こいつ等…、
俺のモンに何してんだよ

「負けず嫌いの高杉が、たった一人の奴の為にここまで粘るとはなぁ…」

「だよなぁ。ちょっとした悪ふざけで`手を出したら、坂田銀時を襲うぜ'って言っただけのになぁ。
なのにこいつ、ホントに手ぇださねぇもん」

「ちなみに、そいつに近付くなって釘打たせたらゆう事聞いたしな」

「ごちゃごちゃ、うっせぇ…。とにかく銀時に手ェ出すんじゃねぇぞ…。」


晋助が近付かなかったのって……俺の為!?
俺の為にこいつらに好き勝手やられてんの!!?


そんなの…俺が許すかよ


「馬鹿だね…晋助は…。
俺がこいつ等より弱いと思う…??」

「何ッ!!?」

「―…銀、時。」


可哀相な晋ちゃん。
綺麗な顔が傷だらけ…。
絶対ェ、こいつ等殺す…


「んだよ…てめェもボコってやろーか…あぁ!?」


馬鹿な面…。
イラつく顔だなこいつ。

「殺れるものなら殺ってみろよ…。」

「ちっ、おい!!
殺っちまえッッ!!!」


俺だって喧嘩強い方だよ…。
てめェ等、雑魚に負ける訳ないじゃん♪♪


とにかく、死なない程度に殺ってやるよ。
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