短編

□one more chance
1ページ/6ページ



大好きだ…。とか
愛してる…。とか
守ってやる…。とか
言ったのは俺の筈なのに―……、
俺は……、お前の側から


居なくなった―…。


†one more chance†


『…??何処だ?此処…
真っ暗で何も見えない』

―ぐすッ


『…誰か泣いてんか??』

俺が見た人は…小柄で派手な着物を着ていた…。
その俯いていた彼が…真正面にいる俺を見た…。

『銀時…。何で俺の側から居なくなったんだよ』
『―…!!!』


「高杉ッッ!!」


俺は、彼を捕まえようとしていたが目の前には、見覚えのある天井だった…。
どうやら夢だったらしい

もの凄く胸騒ぎがする。
あ〜、今日は良い日じゃない気がするんですけど。


「銀ちゃん!!!
祭り行くアルヨ!!」

「朝っぱらから元気いいねー、神楽ちゃん」

「銀さん…もう昼ですよ」

「そっか」


さてと…祭り、祭りうっさいから行くかな…。
今日も特に仕事ないし。

「オラ、お前ら祭り行くぞ。」

「キャッホー♪
祭りアルゥゥゥゥ!!!」


モヤッとする時は、糖分取るしかないよなぁ。
つか、銀さんには糖分がないと生きていけない!!
これ、マジで!!
糖分命!!!高杉命!!!


……あれ、あれあれ…???
何で`高杉命'って思ってんだ…??
高杉は、敵の筈だろう…。
紅桜で次会った時全力でぶった斬るって言ったのになぁ…。
俺…どうかしてる…。
高杉の事思うと、こんなにそわそわするなんて。

「旦那じゃないですかぃ」

「沖田さんに土方さん。」

「何でてめェが此処にいるアルカ!!?サド!!」

「今日は、非番なんでさぁ。」

「ふぅん。
なんか、多串くん良い事でもあったの??」

「何でだ??」

「いや、そんな顔してたから…」

「旦那、実は…」

「総悟、余計な事言うんじゃねぇよ。行くぞ」

「へーい」


舌打ち一つすると、すいやせん、旦那と言い去って行った…。


「何なんでしょうね」

「さぁ、別に良いじゃん。
俺らも行くぞ」

「銀時ではないか。」


聞き覚えのある声に俺は、ギョっとした。
声の持ち主は…


「んだよ、ヅラ…」

「ヅラじゃない「飽きた。このやり取り…じゃあな。」

「待て、銀時!!!
伝えたい事があるのだ!」

「…本当らしいな。」


本気の目ェしてやがる。


「新八、神楽とその白いペンギン連れてその辺うろついてろ、俺ちょっくらヅラと話してくる」

「分かりました」


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ