短編

□宣戦布告
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今日は、良い日であって欲しいと何度願った事だろう…。
だというのに…神様と言う奴は最悪だ。




宣戦布告




「土方コノヤロー、HAPPYBirthday!!!!Present for youでさァ!!!」

「うおぉぉぉぉぉ!!?
あっぶねぇだろうがぁ!!
てめぇぇぇぇ!!!」



教室についた直後ミサイル攻撃が来た。
毎回の事で避けるのが大変だ。

つか…、誕生日の日に何でこんな思い…?
おまけにGWなのに、何でテスト…?


「おい、もっといいプレゼントくれよ!!!
マヨネーズぐれぇいいだろ」

「土方さんにあげるぐれぇなら俺は死を選ぶでさぁ!!!!」

「何だよそれ!!!
アバウトにも程があるぞ」



自分の席までくると、包まれた箱があった。
なんだろうか??
紙が間に挟まってあった。
手紙には「マヨ誕生日おめでとうアル 神楽」と書いてあった。


「(珍しいな…)」


そう思いながら、包み紙を剥し箱を開けた…のがいけなかった。



「グハァァァァァァ!!?」



なにが起こったのか分からなかった。
殴られた……。
箱の中身にあったモノに…殴られた。



「ギャハハハハ!!!!
引っ掛かったアル!!!
どうだ、ビックリ箱に殴られる気分はぁ!!!フハハハハハ」

「糞チャイナァァァ!!!」



なんなんだよ!!!
つか、どうなってんだコレ??!
普通のビックリ箱の筈なのに殴るか普通!!?
あいつの手作りなのか…?
すげぇけど…なんかムカつくんですけどォォォ!!


「よぉ、トシ。
誕生日おめでとう!!!
これは詰まらんモンだが受け取ってくれ」

「近藤さん…」



俺は今…
猛烈に感動している!!


「近藤さん…これは??」

「ん??ヌルヌルボールだww
ちゃんと7個あるぞ!
これで、願い事を叶えて貰うがいい。」

「いや…近藤さん。
いくら何でもアニメの見過ぎだろ…。」

「ちゃんと叶えてくれる筈だ!!!もっておけ」

「………。」



触りたくねぇ!!!
作り物とはいえど結構粘り気があるんですけど。
つか、何で俺の好物がねぇの??
てか、総悟と近藤さん…
俺達は幼馴染みだよな。
なのに何で、俺の好物をくれないんだよぉ!!!



せっかくの良い日が…
悪い日になっていく。
俺は、不幸な奴なんだ。
運がない…。


「多串くん、今日誕生日らしいな。おめでとさんww
はい、俺からだ」

「銀八…これか」

「飴1個で十分だろ。」

「……」



泣いていい??
すっげー悲しい。
誕生日ってこんなモノか?
今までが上手く行き過ぎたのか。



「オラー、席に着けー!!!」


―ガラッ



「あ、晋ちゃんww
やっと来てくれたんだ」

「スーパーによってたんだよ」

「そっか」



高杉 晋助…。
堂々の遅刻だ…。
晋助の事だ、俺の誕生日なんか覚えてないだろう。



―ゴンッッ



「でッ!!!?」



いきなり頭上から痛みが来て机の上にスーパーの袋が落ちてきた。
斜め後ろを見ると、そこに立っていたのは…



「晋助??」

「今日はてめぇの誕生日だろ…??」



口先を上げて笑っいそう言った…。



「誕生日おめでとう…
トシ…。」

「おぅ。ありがとな」



袋の中身を見なくても分かる…。
赤い蓋が袋から出ている。



「晋ちゃんは、優しいね。
でも、銀さん妬けちゃう」

「ほらよ。てめぇはこれで十分だろ」

「あ、チ〇ルじゃんww
流石晋ちゃんww」



晋助は銀八のモノで、
銀八は晋助のモノ。
俺だって前までは、晋助が好きで告ったが断られた。
友達として好きだけど…
俺は銀八が好きだ。と言われた。
だけど…これからも仲良くするつもりだ。



マヨしか入ってないかと思っていたが袋からもう一つ何かが包まれたモノが出てきた。
開けてみると中には、前から欲しかったマヨネーズ型のライターだった。

バッと晋助の方を向くと人指し指を口元に当てた
銀八には内緒にしろ。と言う事なのだろう。



銀八には上げた事ないライター。
銀八には内緒…という事は二人だけの内緒。
ただそれだけの事なのに、非常に嬉しかった。


今は呑気に予定事項を言っている銀八を見ると銀八もそれに気付いたのか
俺を見る…。



「どうしたの??多串くん」

「別に…つか多串じゃねぇし」


銀八…そんなに呑気にやってっと俺みたいな奴に盗られちまうぜ…。
大事な晋助がよ。
忠告…したからな。


その後…、
銀八の奴が皆の前で晋助にキスしやがった…。


俺がぶちギレるまで…
あと05秒…。



*fin*



土方さん、
誕生日おめでとう♪
題名が意味不明ですね;;

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