短編

□愛しのバカ杉くん
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「あれ??銀さんこんな所で何してんですか??
高杉さんと話さないんですか??」



新八は喉が渇いた為居間から台所に来てコップに水を淹れながら言った。



「新八くん空気読め!銀さんは不機嫌なの!!」

「喧嘩でもしたんですか??」

「大人の事情に首突っ込まないの!!
俺は、今から特製ケーキ作るんだから!!!」

「…ハァ」





別に喧嘩じゃねぇよ!!
高杉は只神楽と話しているだけ!!コミュニケーションとってるだけだ!!





「銀さん、まさか神楽ちゃんに―…」

「うるせぇよ、ぱっつぁん!!!
妬いちゃあいねぇよ!!」





本当ですか?と言う目で見てくる新八に対して銀時は目を微妙に泳がしているが…よし!ケーキ作ろうと言い話をスルーさせた。
溜め息を一つこぼし居間へ戻って行った新八。



「…あ、目から汗が出そ。」



なんか冷たくね??皆冷たくね…?
誰も慰めてくれねぇし。
まぁ…たまには良いか。
高杉にも、あいつ等と仲良くなって貰いたいし…。それぐらい良しとしようや俺。




「糖分補給〜♪♪」




ケーキ作りに入ろうと材料を揃えていた銀時だったが…騒いでいる居間が気になるみたいだ。やけに気にして見ている。





良しにしようやって良しに出来るかぁぁぁあぁぁ!!!
やっぱり気になるじゃん!!
晋ちゃんは銀さんの嫁なの!!!





気になると確認したくなる銀時は居間を少し除きにいった。
高杉達は、問題を解いて応募すると何名かに無料旅旅行券が貰える難問の問題を解いる最中だった。




「ホラ出来たぜ」

「うぉぉぉぉ!!!!!流石晋助アル!!!」

「凄いですね!こんな難問を解けるなんて」

「クク、当たり前だろ。解けねぇ問題なんてねぇんだよ」

「晋助、格好良いアルー!!!」

「当たったら行けや」

「ありがとうございます」





銀さんが居なくても何も思う訳ないか…。
流石に悲しいよ…??
はぁ…糖分に慰めて貰お…。




そう思い銀時は再び台所へと戻って行った。
時々溜め息をつきながら生クリームを作っていく。
スポンジは既に焼いていた。



「……絶対ぇ食わせてやんねぇからな。」




うわー、俺って超痛いわー。
独り言多いてーのっ…!!!
…はぁ、晋ちゃんに触りたい。なんか、こう…あの細い体をギュッとしたいー!!



「ハァァァァァ…」

「ちょッ!?止めろ!!」




最大の溜め息と同時に居間から高杉の嫌がる聞こえた。
銀時の動きが一時停止し目線が生クリームが出来ているボウルから居間の方向へと移動する。



「晋助、全部私に見せるアル!!」

「これだけは勘弁だァ!!」




状況が掴めない銀時は急いで大好きな高杉の元へと走った。
ヒーローの登場だー!!と言いたそうにガラッと勢い良く襖を開けた。




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