短編

□願いは叶うのを待つんじゃない自分で叶えるモンなんだよコノヤロー
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「「「7月7日は、何の日だ??」」」

「……」



今は、攘夷戦争の真っ只中。
こいつ等はいきなり何を言ってくるのだろう、というダリそうな顔で見る高杉に対して長髪とモジャ2人が再び…



「「「7月7日は何の日だ??」」」

「うっせぇなぁ!!しょうもない事でうーだー言ってんじゃねぇよ。馬鹿トリオ」

「しょうもない事ってお前。
今日は、一年に一度の良い日なんだぞ!!」

「…は?何が言いてぇんだよ坂田天時」

「何で…天時??」

「天パァの"天"と銀時の"時"を合体させただけだ馬ァ鹿。」

「うっわッ、何それ!!
可愛いようなムカつくような…!!」




†願いは叶うのを待つんじゃない
自分で叶えるモンなんだよコノヤロー†





「ふーん、…で??」

「…でって!?七夕なんだぞ!!
おまッ、離れ離れの彦星と織姫が会える日なんだぞ!!」

「だから、どうなんだよ?」

「七夕の日は、願い事を書いて笹にぶら下げるのが決まっていただろう」

「んなの信じてんのか、ヅラァ。てめぇ何歳だ?え?」

「年なんて関係ないぜよ。アッハッハッハー!」



高杉は、そんな馬鹿トリオにゲンナリとして刀に手を伸し血で汚くなった刀を掃除し始めた。勿論いきなりの行動に銀時達はえー!と叫ぶのだった。



願い事…ハッ、バカバカしい。
んなもん誰が叶えてくれんだよ?
もし叶うのなら…俺は先生を生き返すか…全ての天人を消す…。
それぐれぇしかねぇよ。



「なら、書かなくてはいいから外で夜空でも見ないか?」

「気分がノったら行く」



行く訳ねぇじゃん。
七夕だろうが何だろうが俺には関係ない。



「んな事言わねぇでおめーも来んだよ!」

「お、おい、銀時!!」




高杉は、銀時に腕を捕まれ無理矢理、外へと連れて行かれた。空には雲一つなくて星がキラキラと光っている。
イラついていた高杉も、それを見て少しは苛つきも引いたが…最終的には、



「死ね、糞天パ!!!」

「あだッ!!」



殴る事ないんじゃないの?!と半端キレ気味で銀時は叫ぶと同時にてめぇが悪ぃんだろうが、とまたパンチが銀時の顔にクリーンヒット!!



「金時に高杉、はようこっちに来い」

「「あ??」」

「こっちの方が見えやすいぞ」



上を見ると時々4人で登り星を眺めている場所だった。
そう、廃寺に出入りする時に必ず通る門の屋根の上だ。



「いつの間にそこに行ったんだよ、ヅラにモジャは…。」

「ヅラじゃない桂だ!!!」

「モジャじゃない坂本ぜよ!!」

「………坂本、貴様喧嘩売っているのか??」

「ノリじゃよ、ノリ♪
そうカッカッしちゃいかんぜよ」



桂は、坂本に真似されたのが相当イラついたらしい。必死に堪えているのが銀時と高杉に伝わってくる。二人は、坂本と桂がいる屋根の上へと登って行った…。
そこから見る夜景は絶好で高杉は結構この場所を気に入っている。



「……なぁ」




突如、高杉の口から言葉が出て3人は高杉の方へと向く。



「あの星の中に…先生いるかな?」

「いるだろう、俺達を空から見ているさ。
なぁ、銀時」

「…あぁ」

「おんし等の師じゃ…ちゃんと見とるよ」

「そうだな」




高杉達はまた空を見上げ夜空を見た。
涼しい風を感じながら…。



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