短編

□愛してる
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只今、銀時は一人である。神楽は、妙と遊ぶついでに泊まるといっていないのだ。
ガラッと玄関が開く音が耳に入る。銀時は、何か神楽が忘れたのかと玄関に足を向けた。
しかし…目に飛び込んできたのは…




「銀時ぃ」

「た、高杉ぃ!?」




恋人の高杉であった…。




「久しぶりぃ…会いたかった」

「俺だって会いたかったぞコノヤロー」




銀時は高杉に抱きついた。高杉も嬉しそうに腰に腕を回すと、頬を銀時に擦り付けて名前を呼ぶ。




「銀時ぃ銀時ぃ」

「ちょ、それ反則!///」




寝惚け眼だから潤んだ瞳に上気した肌を擦り付けられたらたまったもんじゃない。
だが。




「んー…反則…?なんでだぁ?」




高杉はそんな銀時をお構いなしにチロリと赤い舌が唇を舐め銀時を挑発する。




「―……っ」




銀時の左右から天使と悪魔が現われた。




天使「銀時くん、我慢するんだ!」

悪魔「可愛い黒猫ちゃんを、喰っちまえ」




悩まされる銀時であった。



天使「我慢しなくちゃ!!いつ子供が帰ってくるか」




そう―…だ!!
あぶねぇ!!いつ、神楽や新八が帰ってくるかわかったもんじゃない。




銀時はなんとか堪えた。
所が。




「ふっ…ん」

「ちょ…っ!高杉ッッ」




高杉は銀時の指を口に含んだ。




な…なにしてくれちゃってんのぉお!!?
銀さん、一生懸命我慢してんのにお前えぇ!
上手いか?!
俺の指咥えて美味いのかぁあ!!?




悪魔「だから喰っちまえよ!誘ってんだよ」

天使「駄目だよ!!嫌われちゃうよ!」




又しても、銀時は理性と戦い出したのだった。




「…っん、ふっ…ぎんとひぃ」

「…お願い晋ちゃん、マジやめてッッ」




徐々に銀時の指が高杉の唾液で濡れていく。
そのたびにいやらしい水音が万事屋に響いた。




天使・悪魔「………」




その様子に俺の理性も黙ってしまう。
そりゃそうだよね!!
高杉ったらちょっとエロすぎ!!




「……っ」




なんだコレは!!
何かの試練なのか!?
銀さんを試しているのか?!
というか…もう無理。




「…ぁ」




銀時は、高杉の口から指を抜き取ると高杉を押し倒した。




「晋助が…悪ぃんだからな」




すると高杉はニヤリと笑い低く俺の耳元で呟く。




「おせぇーよ、馬鹿」


早くして。


「……」




ああ、そうですか。
最初っから誘ってたわけですね!!




「手加減とかもう出来ないから」

「願ったりだが?」

「銀さんの無意味な努力に使った力返せよバカヤロー」

「クク…楽しかったぜ?」



銀時は高杉の顎を少し持ち上げキスをした。
角度をかえ、キスを深め、愛を確かめあう。




「――っふ…ん」




銀時の舌が高杉の上顎を舐めると、高杉から甘い声が洩れた。
必死に高杉も舌を動かす。



あー…可愛い。




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