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□第1話
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ドジった…。
依頼を終えたかと思いきや気絶していなかった奴に腕を殺られてしまった



「…ッッ俺も鈍ったもんだな」



後ろから数人の足跡が聞こえる。
どうやら敵のようだ…。
気付かれないように覗いてみると刀を持ってうろついていた。



あ〜やっべ。
俺…死ぬかもしんね…。
はぁ…死ぬまではパフェを思う存分食いたかったのになぁ。



「…怪我してんのか??
あんた…」

「……へ?」



何処からか声が聞こえて辺りを見渡して見るが何処にも見当たらない…



「何??遂には幻覚か!!?
おいおい。」

「馬鹿じゃねぇの…??
上だ…上。」

「…え?」



上を見る窓から女が覗いていた。
その人は、色が白くて華奢で顔が整っている…。


「上がって来いよ」

「いや…あのどうやって」

「隣の屋根まで上がれば簡単に入って来れるだろ。
あんた…只の侍じゃなさそうだしよ」

「あー、なるほどね。
とにかく隣の屋根に上がればいいんだな」



俺は、そこら辺にあった組み立てられている箱を踏み台にしてあっさりと屋根に登れた…。



「へぇ…。軽い身のこなしなんだなぁ」

「ところで、入っていいのか?」

「構わねぇよ。
手当てしてやるよ…」

「こら、女の子なんだから口には気をつけないと駄目でしょうが」

「クク…馬鹿が。
俺ぁ、男だぜ…」

「はいはい…って…えぇ!!
そうだったの…」

「クク…まぁ、外で話すのもアレだ…上がれや」


ふわりと笑う彼に操られたように上がっていった…。
男に見えないくらいの綺麗さに俺は見とれていた。


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