連載

□第11話
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高杉は、銀時が部屋を出て行った窓から帰る道をじっと見ていた。




『出してやるよ……自由な外にな』




銀時が言ってくれた言葉とさっきまで身体を重ねていた事を思い出し高杉は、ボンっと顔を赤くさせ首を左右に振った。




「…馬鹿が。」

「…本当だな」




高杉は、一人しかいないはずだとハッとして後ろを振り向くと一番の苦手で…何回も言うが怒らすとやばい奴が立っていた。高杉は、青ざめた顔をし一歩後ろへと後退り。




「じ…爾、来」

「晋助、俺言ったよな??『もし、嘘付いてたらただじゃ済まないからな』と…」

「……っ」

「銀髪の男の事知ってたんだな。名前は、ギントキだろ?」

「なんで…嘘ついたと分かるんだよ??」




高杉は、何とかして誤魔化そうとしたが爾来のある一言で砕け散った。




「部屋にビデオカメラを設置させて貰った」

「―…なっ!!?」

「その男を知っていた挙句…身体を重ねるとはな」

「……いつッ」

「部屋にでる少し前に花瓶の後ろに隠していたんだ」




その場を見れば、確かに少しの間からカメラが覗いていた。気付かないとはと高杉は悔やんだ。もはや、何も隠す事が出来ず高杉の顔に焦りの色が出始める。爾来は、くっくっと笑いながら一歩また一歩と高杉に近付いて行く。高杉は、後退りしたが壁にぶち当たり行き先を無くす。だんだんと近付いてくる爾来に高杉は恐怖で顔を歪ませた。




「さぁて、どうお仕置してやろうか?」

「……ぅ」




遂に追い詰められた高杉は、何も出来ず爾来に引っ張られ部屋から連れ出されたのを黒い物体が隅から見ていたのだった。





―…銀時ッ





「ん??うおあああ!!!きゃぐらちゃーん!!てんめ何銀さんより先にジャンプ読んでんのぉ!!!?おいぃぃぃ!!」

「うっさいアルッ!!ジャンプの先や後でぎゃあぎゃあ騒ぐんじゃないヨ、全く」

「お前、どっかのおばさんか??てかムカつく」




銀時は、万事屋に着いた途端神楽がジャンプを読んでいるのに騒いでいたが、横からぬっと桂の顔が現れそれさえビクった銀時は思い切りブチ殴った。




「痛いではないか!!馬鹿者!!」

「馬鹿はてめぇだろ!!いきなり出てくんじゃねぇよスカポンタンッ!!」

「スカポンタンじゃない天才だ!!」

「自分で天才なんて言ってんじゃねぇよ!!」

「少なくとも銀時より頭は良い!!」

「んだと糞ヅラァ!!!表出ろやぁぁ!!」




止めて下さい!!銀さんも桂さんも!と新八に叱られ銀時と桂は犬のように唸り睨み合った。




「はぁ……まぁ、いい。小さな子供は親がさっき迎えに来たから依頼は終わったようだな」

「ふぅん…」

「それと銀時、貴様またあの場所に行っただろう」

「……あー、うん」

「馬鹿者!!襲われたのを逃げて来たのに何故そこへまた行くんだ!!」

「…遊郭に閉じ込められた奴に会いに行った」

「なに??」




神楽と新八は、その相手を知っているため顔を見合わせた。桂は、首を傾げていた。銀時は、神楽からジャンプを奪いパラパラとページをめくりパシッと閉じ机の上に置いた。




「銀時、何故遊郭に??はっ、まさか貴様溜まっているから行ったのk「勘違いも程々にしろー!!!」

「おぉ!!新八のツッコミパンチね!!」

「な…何するんだ、新八」

「んな事する訳ねぇだろ(シたんだけどね)」




桂は頬を擦りながらスマンと呟いた。銀時は、眉間に皺を寄せ3人に座るように言った。3人は、疑問を抱えたが言われた通りソファに座った。




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