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□第1話



ある日の事、俺達が通っている塾に新人が入ってきた。松陽先生の後に隠れて俺達をチラチラ見ている。




「皆さん新しく此処の塾に入る事になった高杉晋助くんです。皆さん晋助には優しく接してあげて下さいね。」

『はーい。』




何処か不安げな顔をして先生から放れようとしない。先生を見上げそれに気付いた先生が頭を撫でていた。





第1話





「俺、坂田銀時。よろしくな、高杉。」

「……。」

「俺は、k「ヅラ小太郎」
そう、ヅラ小太……銀時、貴様ぁぁぁぁ!!!
俺は、桂小太郎だ!!!!」

「痛ってぇな!!殴る事ないじゃんか!!!」

「……。」




…反応なしと来たかコノヤロー。
さっきから庭の景色見てるだけでこっち向きやしねぇ。他の奴等も話に言ったが反応一つもしなかったみたいだ。




「おい、コラ。少しぐれぇ返事返してみたらどうなんだよ?」

「……」




あ、こっち見た。少し話す気になったのか。




「…別に話しかけてとは頼んでねぇだろ。」

「…カッチーン。んだとコノヤロー!!!」

「落ち着け銀時!!!冷静になれ。話し合えば分かるかもしれんぞ」

「黙れ……長髪」

「高杉、貴様ぁぁぁぁ!!」




ぎゃあぎゃあ騒いでいると先生が慌てて駆けつけた。




「どうしたんですか?
仲良くするように言ったでしょう」

「だって先生、こいつが―…
あれ??何処行ったあいつ」




回りを見渡しても高杉が居なかった。
いつの間にいなくなったんだよ…。
何??あいつ忍者なわけ??
それとも、魔法使い??




「晋助が何か言ったのですね。分かりました…。私から晋助に言っておきます」




そう言い晋助を探しに先生は部屋を出て行った。回りからは、なんだよ、あいつ。とかムカつくよな。とかが色々聞こえて来た。
ま、言われて当たり前の事だろうよ…。




「何処行くんだ、銀時」

「ムカつくから気分転換に散歩してくる」




玄関の方へ行き塾を出て行った。
時々、愚痴を吐き捨てながら。




「俺…あ〜ゆ〜タイプ嫌いだ。絶対ぇ、友達出来ねぇな…あいつ。松陽先生もお人好しだ…。あんな奴を塾に引き受けるなんてよ」




もう、絶対ぇ話しかけてやんねぇ…。
俺まぢキレたし…。





『…別に話しかけてとは頼んでねぇだろ。』




あ゙ー!!思い出すだけでムカつくぅぅぅぅ!!!!なんだよあの態度…。新人なら新人らしくしろよ。俺はてめぇらと頭の良さが違うんだよ…。みてぇな態度とりやがってぇ!!




「あいつなんか大嫌いだ!!」





第一印象…生意気でムカつく糞チビ!!!





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