01/30の日記

11:24
定時を少し過ぎたころ〜冀うのおまけ〜
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「うぅ〜ん…ハイ、珎、こことここに印署して終わりよ」
「はい。お疲れ様でした副隊長」
「お前もな。」

ポン、ポンと珎の手で綺麗に捺されていく副隊長印に、同じく最後の一枚に取り掛かっていた日番谷は労いの言葉をかけた。
日番谷の言葉に赤い印が乾くのを待っていた珎はきょとんとする。

「いえいえ隊長。就業中でしたから当たり前ですよ」

笑顔のままスッと乱菊の顔を見れば瞬時に顔を背けられるが。

「あー珎、アタシ良いお酒見繕って行くからツマミよろしくねー♪」
「ハイハイ、了解しました」
「隊長お先失礼しまーす」
「ああ。明日、二日酔いで来るなよ」

はーい、と軽快な足取りで帰って行った乱菊に明日の仕事が心配になった。

「大丈夫ですよ隊長。私の部屋で『差し飲み』ですから」
「さしのみ?」
「二人で酒を飲むってことですが…まぁ、私と副隊長とでは食べてることの方が多いですね。私ほとんど飲みませんし。
…さほど飲まないんですよ副隊長。」
「あの、松本がか?!」
「酒乱の悪鬼がです」
「信じられねぇー…」
「ふふ、そうですねぇ…今度隊長もいらっしゃいますか?」
多分珍しい、副隊長が見られますよ。

そう笑って言った珎は印が乾いたのを確認するとソファから立ち上がった。

「そうだな、暇なときにでも覗きに行く」
「おいしいご飯作ってお待ちしてますよ。―お先失礼しますね、隊長。」
「ああ、お疲れ。」
「あ、隊長」
「あ?」
「今日、残業禁止ですよ。ご飯食べてゆっくり寝て下さいね」
「…(なんでコイツにはバレるんだか)わかったからさっさと帰れ。松本が勝手に酒盛り始めてるぞ」
「それ、ありえすぎて怖いですよ隊長。」

差し飲みから夜桜花見に変更されるまであと少し。






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日常な会話。
アナタお母さんですかなノリで。

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