旅の道具を随時紹介します。

[テント]
以前使用していたシングルポールのテントが重傷を負ったため、新たにヤフオクで新品のmont-bellモンベル クロノスドーム1を\15,800で購入した。
設営・撤収:2本のポールと十字形のプラグが一体式のため、ポールを若干組みづらいが、インナーへの組み付けはむしろやりやすい。ポールの位置を常に保てるのがその理由だ。一体式のため袋にポールを通してインナーを張るのではなく、数ヶ所のフックを掛けて張る方式になっている。素早く簡単に設営・撤収ができる反面、フックや縫い付け部への負担が大きい、きれいな弧を描けないため張りが若干弱い、等の印象がある。
テント横の張りは独自技術によりしっかりとしている。フライはフックをグロメット横の輪に掛けて張る。この輪は簡単に結んであるだけなので、解けないように注意が必要だ。しっかりと張らさるために慣れがいると思う。
撤収時、テント収納袋は考えて作られているために、楽に収納できる。

居住感:フライ使用時にできる全室は必要十分で問題無し。ただし、地面との隙間が気になる。換気としての効果はあるだろうが、風や雪が吹き込むのは避けたい。
独自技術による空間の確保だが、張っている分広くなっている。以前使用していた同形状のテントのような、側面の垂れ下がりがない。

通気性:優れたものがあると思う。今まで使用した物ではちょっと気温が低いと、すぐに結露し悩まされていたが、これはまったくと言えるほどなかった(−10℃以下ではさすがに(凍)結露したが…)。インナー前後面の換気パネルを開け、フライ後面の換気口を開ける。するとフライ前面部の換気口とつながり効率的に換気できる。インナーの通気加工と相まってかなりの効果だったと思う。ただし、フライ自体には通気性がないため場合により結露する。

[グランドシート]
テントの下に敷く防汚や防水、断熱を目的としたもの。厚さ2mmのアルミと樹脂の2層構造。
専用品ではなくホムセンで¥1,500ほどで購入したものだが、十分な仕事をしてくれている。

[寝袋]
DEUTERドイターのMinus Tenマイナステンを使用。化繊の寝袋で快適使用温度は−10℃まで。下限使用温度は−22℃。大きく重いがツーリングには問題ない。ただし収納にはコツが要り苦労する。
小雪が舞う関東の峠では、東屋で寝袋のみで野宿。初冬の北海道ではテントやバスの待合所の中で泊。とにかく水が凍るようなある程度寒い状況下で使用した。その感想だが、保温効果に優れたアンダーパンツ(1枚)とシャツ(2枚)、靴下を身に着ければ、それだけでも−5,6℃位なら快適だった。それ以下になると、さらに着込まないと寒く感じる。寝袋だけでの野宿の時は、風が顔の所から入り余計に寒く感じた。コードを締めて開口部を狭くするなどの対策はできるが、強風下では完全に防げきれない。カバーを使えば風を防げて暖かいが、透湿性を持たない物は結露してべちゃべちゃになるので注意が必要。たとえテント内でも、気温により寝袋表面に結露が生じ濡れてしまう。直に冷たい空気が触れないようにすれば防げるが、我慢?
使い方によるが、4シーズン使えるいい寝袋だ。

[マット]
これを敷くか敷かないかでは寝心地がまったく違う。
今はMAGIC MOUNTAINマジックマウンテンのウレタン入りエアーマットを使っている。睡眠の良悪は体調に大きく影響する事だから、甘くは見れない。野外生活において常に万全な体調でいるためにも是非用いたい。単純にクッションとなる他に断熱という大切な役目を持っている。中でもエアーマットが優れているだろう。十分なクッション性があり硬さを自分好みに調節できるし、素材と空気による高い断熱性も持っている。例え雪の上にテントを張っても冷たさが直に寝袋に伝わらない。最近は設営場所をあまり選ばない程だ。多少ゴツゴツしていても構わずに張る。それだけマットが快適なのです。。ウレタン入りのは膨らむのが早く便利だ。小さく収納できるので、銀マットのようにかさばらずに済むのもいい。

[ストーブ]
MSR(マウンテンセーフティリサーチ)のWhisperLite Internationale(ウィスパーライトインターナショナル)600Stoveを使用。灯油、自動車ガソリン、ホワイトガソリンなど様々な燃料が使用可能。プレヒートの手間があるが燃費が良く、燃料の補給が容易なので長年の愛用品となっている。主に調理の時に使うが、極寒の中でも安定した火力は安心だ。清掃も容易で今のところトラブルはない。バイクとの互換性を考え燃料は主にガソリンを使用する。灯油ほどすすがでず、予備タンクとして安心できる。
PRIMUSプリムスのガスバーナ、P-121はすぐに使えるため、コーヒー用に重宝している。

[ナタ]
ホームセンターで購入した\3,000ぐらいの両刃の鉈。通常の鉈よりも刃が短く重く、手斧の様な形状をしている。用途は薪を適当な大きさにしたり、足場の悪い場所を歩く際に、杖を枝で作るのに使っている。いざという時には一撃を食らわせる事も可能だっ!!

[地図]
16才の時にMTBで北海道を旅した時から、昭文社のツーリングマップルを使っている。使いやすい縮尺や本のサイズ、豊富な情報など、ライダーに限らず旅をする者にとって便利な地図になると思う。1年毎に読者から寄せられた情報などをもとに作り直している点も信頼でき、新しい情報への楽しみもあっていい。通常サイズの物で防水加工をしてくれたらもっといいが。

[カメラ]
exemode DV572。ヤフオクで\9,800で競り勝ったもの。手の平サイズのDVC。SDカードに記録する方式のため非常に小型で軽量。作動部が液晶画面だけのため砂塵などによる故障に強い。そのため林道走行時の撮影に適している。機能がシンプルのため使い易いが、処理が遅いためかちょっとした振りで映像がブレる。だが意外と綺麗な映像が記録でき、使い勝手もいい。値段以上の価値があると思っている。
ヘルメットにはOreGon ATC-2Kをマウントし、ツーリングの様子を撮っている。こちらも記録はSDカード(最高2GB)で、動力は単三2本という手軽さ。おまけに3m防水だから衝動買いしても損はないはず。お値段は驚きの¥18,900!ただし、モニターが無いので(その分小型軽量)位置合わせは実際に映像で確認することになる。少々面倒だが、慣れ。

[ヘッドライト]
GENTOS GTR-731Hを使用している。日亜化学社製のリゲルは、従来の同社製5mmLEDの10倍の明るさがあるという。確かに小さい割にはものすごく明るい。1灯式スポット光の鋭い光が暗闇を照らし、テント内では適当なものに反射させランタン代わりにもできる。単三アルカリ電池を使用した実用点灯時間は約10時間で、約6時間高光度状態を維持できる。LED寿命は約100,000時間。防滴構造でアウトドアにも問題ない。

[雨具]
基本的にはバイク用を使用している。走行中の袖や腕周り、腰周りや裾のバタつきを抑える工夫がされているものだ。
機能は防水の他に、もはや一般的となっている透湿性をもったものを選ぶことが、自分の中では常識となっている。人はだまっていても汗をかく。通気性があれば自然と蒸発していくが、普通の雨具は水の浸入を防ぐためにほぼ密閉された状態になっている。すると衣服内の湿度が上がり、やがては結露する。それは肌にまとわりつき不快感となるだけではない。冷えれば体温を奪い体力の消耗をまねく。暑い時期の活動中では、体温の調節がうまくされずとても危険だ。それらを防ぐためにも、防水性能だけではなく透湿性能にも気を使いたい。

防水透湿素材の代名詞であるGORE-TEXは、一般的な雨具で耐水圧45000mm以上(1平方センチメートルに45mの水柱を立てても無問題!)、透湿性能は13500g/m2/hrs(24時間で素材1平方メートルあたり)らしい。誕生から改良を加えられ数十年の歴史があるNASAの副産物だが、いまだにこの性能・価格を上回るものが市場に出てきていない。

なお、防水透湿素材に共通して言えることで、撥水性の低下や油分の付着に弱いので注意が必要。撥水されないと水の膜が表面を覆い透湿されずに蒸れてしまうのだ。汚れたら洗剤で洗うのだが、この時よくすすぐことも大事。洗剤かすが残れば水蒸気が通る穴を塞いでしまい、これも蒸れの原因になる。けっこうデリケートで面倒くせーヤツ!なんです。


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