ぶりーち

□Tell a lie
1ページ/2ページ

隊長室で一人くつろいでいる乱菊に、開いた扉の外から話しかけた者がいた。

「アレで良かったん?乱菊。」

『アレ』とは、ギンが冬獅郎の恋を邪魔し、成就させたことを指す。

「ありがとね。」

振り向きもせずに答える乱菊。

「僕は乱菊が喜ぶことならなんでもするわァ。これからも遠慮せずに言ってや?」

乱菊は黙って微笑んだ。
少し寂しそうに。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ